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2025/06/25 公開

【七夕とは】行事の意味や由来、飾り方・食べ物を紹介!

【七夕とは】行事の意味や由来、飾り方・食べ物を紹介!
年に一度、織姫と彦星が会える日として知られる七夕。この記事では、七夕の由来や意味、そしてロマンチックな伝説を紐解きます。短冊に願いを込める風習や、色とりどりの七夕飾りに込められた意味、さらには七夕に食べられる伝統的な行事食まで詳しく解説。
仙台七夕まつり、湘南ひらつか七夕まつり、一宮七夕まつりなど、全国各地で開催される日本三大七夕祭りについてもご紹介します。この記事を読めば、七夕の魅力をさらに深く理解し、今年の七夕をより一層楽しめるはずです。

七夕とは?

七夕とは?
一年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って会えるという伝説に由来する日本の伝統的な行事です。元々は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事が伝わり、日本古来の棚機(たなばた)の風習と結びついて発展しました。
短冊に願い事を書いて笹に飾る風習は、中国の行事と日本の風習の二つの要素が合わさったものと言えるでしょう。

どんな日

七夕は、一年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って会うことができる特別な日です。短冊に願い事を書いて笹に飾る風習があり、子どもの頃に経験した人も多いのではないでしょうか。
<七夕の行事>
・笹竹の準備
・短冊に願い事
・七夕飾り付け
・供え物をする
・飾りを川に流す

七夕は、星に願いを込めるロマンチックな行事であると同時に、古くからの日本の文化や風習が息づいています。七夕飾りにはそれぞれ意味があり、願いを込めて飾ることで、より一層七夕を楽しめるでしょう。

歴史・由来

七夕は、日本の伝統的な行事であり、その歴史は古く、様々な由来があります。
起源は、中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)と、日本の棚機(たなばた)という風習が融合したものとされています。乞巧奠は、裁縫や芸事の上達を願う女性たちのお祭りであり、棚機は、神様のために織られた着物を捧げる儀式でした。
奈良時代には、宮中行事として乞巧奠が取り入れられ、江戸時代になると、庶民の間にも広まりました。短冊に願い事を書く風習は、江戸時代に寺子屋で学ぶ子供たちが、字が上手になるようにと願いを込めたことが始まりとされています。
このように、七夕は、中国の文化と日本の風習が結びつき、時代とともに変化しながら、現在まで受け継がれてきた行事なのです。

乞巧奠(きこうでん)の意味

乞巧奠(きこうでん)とは、七夕の行事の1つで、裁縫や芸事の上達を願う儀式のことです。
もともと中国から伝わった風習で、日本には奈良時代に伝わりました。
<乞巧奠で行われること>
・裁縫の上達祈願
・書道の上達祈願
・芸能の上達祈願

これらの祈願を通して、女性は針仕事や芸事のスキル向上を、男性は学問の向上を目指しました。
現在では、短冊に願い事を書くことが一般的ですが、乞巧奠は、七夕のルーツとも言える大切な行事です。

棚機(たなばた)の意味

棚機(たなばた)とは、七夕の行事の由来となった言葉で、乙女が着物を織って神様に捧げ、人々の穢れを祓うという日本古来の儀式を指します。
この儀式は、もともと旧暦7月に行われていたもので、穢れを祓うための禊(みそぎ)の意味合いがありました。
<棚機の種類>
・織女(しょくじょ)
・斎女(いつきめ)
・水神への奉仕

これらの乙女たちは、神聖な場所で機織りを行い、織り上げた布を神様に捧げていました。この風習が、中国から伝わった織姫と彦星の伝説と結びつき、現在の七夕の形になったと言われています。七夕の行事には、人々の無病息災を願う意味も込められています。

織姫と彦星の伝説

七夕の物語の中心となるのは、織姫と彦星の伝説です。この伝説は、七夕のロマンチックなイメージを形作っています。
天の川を隔てて離ればなれになった織姫と彦星が、一年に一度だけ会うことを許されるというストーリーは、中国の牽牛織女伝説に由来します。織姫は機織りの上手な働き者、彦星は牛飼いのまじめな若者として描かれています。二人が結婚してからは遊んでばかりいたため、神様が怒り、天の川の両岸に引き離してしまったと言われています。
日本には、この伝説が奈良時代に伝わりました。当初は貴族の間で、梶の葉に和歌を書いて星に願い事をするという優雅な行事として行われていました。江戸時代になると、庶民にも広まり、短冊に願い事を書く現在の形へと変化していきました。織姫にあやかって裁縫が上達するように願ったり、彦星のように農業がうまくいくように願ったりと、人々の生活に根ざした願い事が込められるようになりました。
織姫と彦星の伝説は、七夕の行事が単なる祭りではなく、人々の願いや希望を託す特別な日であることを象徴しています。

七夕飾りの意味

七夕飾りの意味
七夕飾りには、それぞれ意味が込められています。
例えば、5色の短冊は学業成就や無病息災など、願い事を書くことで成就を祈ります。吹き流しは織姫様の織り糸を象徴し、提灯は豊作祈願の意味を持ちます。鶴は長寿、網飾りは豊漁、輪飾りは平和な暮らしへの願いが込められています。
これらの飾りを通して、先祖から受け継がれてきた願いや祈りを未来へと繋げていくのです。

5色の短冊

5色の短冊には、それぞれ意味があります。短冊の色は、五行説という中国の思想に由来しており、木・火・土・金・水の五つの要素に、それぞれ色が割り当てられています。
短冊の色には意味があり、願い事の内容によって色を選ぶと良いとされています。
<短冊の色と意味>
・青: 成長や発展
・赤: 感謝や決意
・黄: 人間関係
・白: 義務や決まり
・黒: 学業向上

短冊の色に込められた意味を理解し、願いを込めて七夕飾りを作ってみましょう。

吹き流し

吹き流しは、七夕飾りの一つで、織姫が織る糸を象徴しています。これは五色の短冊とともに飾られ、風になびく様子が織姫の織る美しい糸を連想させます。
<吹き流しの種類>
・網付き吹き流し
・くす玉付き吹き流し

吹き流しは、元々は中国から伝わったもので、魔除けの意味を持っていました。七夕飾りとして飾られるようになったのは、江戸時代以降のことです。現在では、七夕飾りとしてだけでなく、商店街などの飾り付けにも用いられています。

提灯

提灯は、明るく照らすだけでなく、お盆の精霊を迎える目印としての役割も持っています。
七夕飾りとして、祖先の霊を迎えるための道しるべとして飾られます。また、魔除けの意味も込められており、家内安全を願う飾りでもあります。
<提灯の意味>
・祖先の霊の道しるべ
・家内安全の願い
・魔除け

七夕の時期に提灯を飾ることで、ご先祖様を敬い、家族の幸せを願うという日本ならではの文化を感じることができます。

鶴は、長寿の象徴として七夕飾りに用いられます。
鶴は夫婦仲が良い鳥として知られ、長寿を象徴することから、家族の健康長寿を願う意味が込められています。
<鶴に込められた意味>
・健康長寿の願い
・夫婦円満の象徴
・家内安全の祈願

折り鶴を飾る際には、丁寧に折ることで願いがより一層伝わるとされています。家族みんなで鶴を折って飾るのも良いでしょう。 鶴は、七夕飾りを通して、家族の幸せを願う大切な意味を持つ飾りなのです。

網飾り

網飾りは、豊漁を願う飾りです。魚を獲る網を模したもので、大漁を祈願する意味が込められています。
<網飾りの意味>
・大漁祈願
・豊作祈願
・幸福を絡め取る

網の目に様々なものを引っ掛けて飾ることで、色々な願いを込めることもできます。作物の豊作を願ったり、福を招き寄せるといった意味を持たせることも可能です。

輪飾り

輪飾りは、七夕飾りの一つで、和紙で作られた輪をつなげたものです。
その形状から人の輪を象徴し、家族や友人との絆を深める意味が込められています。また、輪が連なる様子から、願い事がつながって叶うようにとの願いも込められています。
<輪飾りの意味>
・人との絆
・家内安全
・無病息災

輪飾りは、家族みんなで協力して作ることができ、七夕の夜には、短冊などと一緒に笹竹に飾り付けます。輪飾りを通して、家族や友人との絆を再確認し、願い事を込めることで、より一層七夕の行事が楽しくなります。

七夕の伝統的な行事食

七夕の伝統的な行事食
七夕の伝統的な行事食といえば、そうめんとちらし寿司が挙げられます。そうめんは天の川を、ちらし寿司は華やかさをそれぞれ表現していると言われています。
これらの料理は、七夕の日に家族や友人と共に願いを込めながら味わう、特別な意味を持つ食べ物です。それぞれの料理については、以下で詳しくご紹介していきます。

そうめん

そうめんは、七夕の伝統的な行事食として広く親しまれています。
その理由は、そうめんが天の川に見立てられているからです。白く細長いそうめんが、夜空を流れる天の川を連想させ、一年に一度の再会を願う織姫と彦星のロマンチックな物語を象徴しています。
<そうめんを食べる意味>
・厄除け
・無病息災
・五穀豊穣

上記のように、そうめんには様々な願いが込められています。昔は、そうめんではなく麦縄を食べていたという説もあり、麦には邪気を払う力があると信じられていたため、無病息災を願って食べられていました。また、そうめんの細長さから長寿を願う意味も込められています。
このように、七夕にそうめんを食べることは、単なる食事ではなく、様々な願いを込めた日本の美しい文化なのです。

ちらし寿司

ちらし寿司は、七夕の伝統的な行事食の一つとして親しまれています。食べる理由は、五穀豊穣への感謝と無病息災の願いを込めるためです。
様々な具材を彩り豊かに盛り付けることで、豊かな収穫を祈願する意味合いがあります。また、使用される具材にもそれぞれ意味が込められています。
<ちらし寿司の具材>
・海老:長寿の願い
・豆:健康を願う
・レンコン:見通しが良い

これらの具材を使い、彩り豊かに仕上げることで、家族の健康と幸せを願う意味が込められています。
ちらし寿司は見た目の華やかさだけでなく、込められた意味も大切にされています。七夕の食卓を彩り、家族の絆を深める一品として、これからも受け継がれていくでしょう。

日本三大七夕まつり

日本三大七夕まつり
地域色豊かな豪華絢爛な飾り付けが特徴の日本三大七夕まつり。宮城県仙台市の「仙台七夕まつり」、神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」、愛知県一宮市の「一宮七夕まつり」が名を連ねます。
それぞれの地域で独自の発展を遂げたお祭りは、多くの観光客を魅了し、活気に満ち溢れています。各祭りの詳細は以下をご覧ください。

仙台七夕まつり

仙台七夕まつりは、豪華絢爛な飾りで有名な東北を代表するお祭りです。
その魅力は、街全体が七夕飾りで埋め尽くされる壮大さにあります。
<仙台七夕まつりの特徴>
・豪華絢爛な七夕飾り
・市民参加型のイベント
・東北の夏の風物詩

特に、和紙で作られた巨大な吹き流しは圧巻で、風に揺らめく姿は見る人を魅了します。また、商店街を中心に様々なイベントが開催され、地域全体が一体となって盛り上がります。
仙台七夕まつりは、七夕の伝統を守りながらも、時代に合わせて進化を続ける魅力的なお祭りです。

湘南ひらつか七夕まつり

湘南ひらつか七夕まつりは、活気あふれる七夕飾りで知られるお祭りです。
この祭りの魅力は、豪華絢爛な飾りが街を彩り、訪れる人々を魅了する点にあります。
<湘南ひらつか七夕まつりの特徴>
・豪華な七夕飾り
・活気あるイベント
・地域住民の交流
・多彩な出店
・伝統と革新の融合

これらの要素が組み合わさり、湘南ひらつか七夕まつりは多くの人々にとって特別な体験となるでしょう。豪華な飾りだけでなく、地域全体が一体となって盛り上がる雰囲気が、この祭りを唯一無二のものにしています。一度訪れれば、その魅力に引き込まれること間違いありません。

一宮七夕まつり

一宮七夕まつりは、豪華絢爛な飾り付けが魅力の祭りです。
尾張国一之宮である真清田神社の門前町として発展した一宮市で、毎年7月下旬に開催されます。
<一宮七夕まつりの特徴>
・豪華な飾り付け
・地域住民の参加
・イベントの豊富さ

これらの特徴が、多くの人々を魅了し、活気あふれる祭りを作り上げています。特に、竹飾りの美しさは圧巻で、色鮮やかな吹き流しや装飾が街を彩ります。地域住民が主体となって作り上げる飾り付けは、それぞれの個性や趣向が凝らされており、見応えがあります。また、期間中は様々なイベントが開催され、老若男女問わず楽しむことができます。
一宮七夕まつりは、美しい飾りと活気あふれるイベントで、訪れる人々を魅了する祭りです。

まとめ

まとめ
七夕について、本記事ではその意味や由来、飾り、食べ物、そして日本三大七夕祭りについて解説してきました。これらの情報を総合的に考えると、七夕は単なるお祭りではなく、日本人の精神文化に深く根ざした行事であることがわかります。
七夕は、星に願いを込めるロマンチックな側面と、祖先を敬い、豊作を祈るという伝統的な側面を併せ持っています。時代とともに形を変えながらも、その根本にある精神は今も変わらず受け継がれています。七夕の文化を理解することは、日本人の価値観や美意識を知ることにも繋がると言えるでしょう。