「今年こそ、家族でスキーデビューしたい!」 そう思っても、特に小さなお子さんを連れてのスキー旅行は、何から準備すれば良いか悩みますよね。特に持ち物については、「子供が寒くないかな?」「忘れ物はないかな?」と不安になるパパママも多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな子連れスキー特有の悩みを解決する、完璧な持ち物チェックリストをまとめました。必須アイテムから、あると便利なグッズ、レンタル品と持参品の賢い使い分けまで、これさえ読めば準備は万全です。
初めての子連れスキーでも安心して楽しめるよう、分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
子連れスキー持ち物完全チェックリスト
まずは、子連れスキーに必要な持ち物を一覧で確認できるチェックリストです。印刷したりスクリーンショットを撮ったりして、準備の際に活用してください。
【必須】スキー・スノボ用品
スキーやスノボの滑走に直接必要なアイテムです。多くはスキー場でレンタル可能ですが、自分のものを持っていく場合は忘れずにチェックしましょう。
■スキー板・スノーボード
お子さんの身長やレベルに合ったものを選びましょう。初心者のうちはレンタルが手軽でおすすめです。
■ブーツ
足にフィットするかが最も重要です。試し履きをして、指先に少し余裕があるサイズを選びましょう。
■ストック(スキーの場合)
身長に合わせて長さを調整します。初心者の子供は、最初はストックなしで練習することもあります。
【必須】スキーウェア・小物類
雪山での寒さや雪から体を守るための必需品です。特に小物は忘れやすいので注意しましょう。
■スキーウェア(上下)
防水性・透湿性・保温性に優れたものを選びましょう。子供用はサイズ調整機能付きだと翌年も使えて経済的です。
■グローブ(手袋)
防水性の高い5本指またはミトンタイプが必須です。子供は雪を直接触ることが多いので、予備を1組持っていくと安心です。
■ゴーグル
雪や風、紫外線から目を守ります。特に天気が良い日は雪の照り返しが強いため、子供の目を守るためにも必ず用意しましょう。
■帽子(ニット帽など)
頭からの体温放出を防ぎます。耳までしっかり覆えるものがおすすめです。
■ネックウォーマー
首元からの冷気の侵入を防ぎ、体感温度が大きく変わります。マフラーは引っかかる危険があるため、筒状のネックウォーマーが安全です。
【子供特有】追加で必要な持ち物
大人だけのスキーとは違い、子供と一緒だからこそ必要になるアイテムです。
■ヘルメット
転倒時の頭部保護のために、子供にはヘルメットの着用を強く推奨します。多くのスキースクールで義務付けられています。
■スノーブーツ
スキーブーツを履いていない、駐車場からゲレンデまでの移動や雪遊びの際に必須です。防水・防滑仕様のものを選びましょう。
■厚手の靴下
保温性の高いスキー・スノボ用の靴下がおすすめです。汗や雪で濡れることがあるため、必ず予備を1〜2足持っていきましょう。
■雪遊びグッズ
ソリやスコップなどがあると、子供がスキーに飽きてしまっても楽しめます。スキー場によってはレンタルもあります。
【万が一の備え】必ず持っていく物
何かあった時のために、以下のアイテムは必ずバッグに入れておきましょう。
■健康保険証・母子手帳
怪我や急な体調不良に備え、コピーではなく原本を持参しましょう。
■常備薬
普段飲んでいる薬や、子供用の解熱剤、絆創膏、消毒液などがあると安心です。
■現金
自動販売機や一部の施設ではカードが使えない場合があるため、少し多めに持っていくと良いでしょう。
■リフト券ホルダー
ウェアに直接つけられるパスケースです。リフト券の紛失を防ぎ、乗り降りがスムーズになります。
レンタルできる物と持参すべき物
「全部揃えるのは大変…」という方のために、スキー場でレンタルできる物と、自分で持っていくべき物を整理しました。賢く利用して、荷物を減らしましょう。
スキー場でレンタル可能なアイテム
多くのスキー場では、以下のアイテムをセットまたは単品でレンタルできます。
・スキー板、ブーツ、ストックの3点セット
・スノーボード、ブーツの2点セット
・スキーウェア(上下)
初めての方や年に1〜2回しか行かない場合は、板やウェアはレンタルが経済的でおすすめです。
衛生面やサイズから持参推奨の物
以下のアイテムは、肌に直接触れるものや、フィット感が重要なため、レンタルではなく持参することをおすすめします。
・肌着、インナー類
・靴下
・ネックウォーマー
・ゴーグル
・グローブ(手袋)
特にゴーグルやグローブは、自分のサイズに合ったものの方が快適性が格段に上がります。
レンタルと購入のメリット・デメリット比較
■レンタル
●メリット
・初期費用を抑えられる
・手ぶらで行けて荷物が少ない
・メンテナンスが不要
・子供の成長に合わせてサイズを選べる
●デメリット
・毎回レンタル費用がかかる
・デザインや種類を選べないことがある
・混雑時は手続きに時間がかかる
■購入
●メリット
・自分の体に合ったものを使える
・デザインや機能にこだわって選べる
・長い目で見るとコストを抑えられる
・いつでも好きな時に行ける
●デメリット
・初期費用が高い
・持ち運びや保管場所が必要
・メンテナンスの手間がかかる
・子供の成長で買い替えが必要
子供の服装選びと重ね着のコツ
子供は大人より体温調節が苦手です。汗をかいた後に体が冷えて風邪をひかないよう、服装には特に気を配りましょう。
体温調節の基本「レイヤリング」
寒いからといって厚着させすぎるのはNGです。レイヤリングとは、機能の異なる服を重ね着することで、汗をかいたら脱ぐ、寒くなったら着る、といった調整を簡単にするための工夫です。基本は以下の3層構造です。
ベースレイヤー(肌着)の選び方
■役割
肌に直接触れ、汗を素早く吸収・発散させる役割。
■選び方
汗で濡れると体温を奪う綿(コットン)素材は避け、速乾性の高い化学繊維(ポリエステルなど)のスポーツ用インナーを選びましょう。
ミドルレイヤー(中間着)の選び方
■役割
ベースレイヤーとアウターの間に着て、体温を保つ「空気の層」を作る役割。
■選び方
フリースや薄手のダウン、ジャージなどがおすすめです。暑い時にすぐ脱げるよう、前開きのジップアップタイプが便利です。
アウターレイヤー(ウェア)の選び方
■役割
外からの雪や風を防ぎ、中の熱を逃がさない役割。
■選び方
耐水圧と透湿性の高いスキー・スノボ専用ウェアが必須です。子供用は、袖や裾の長さを調整できる機能があると、2〜3年着られて経済的です。
雪遊びに必須の小物類
スキーをしなくても、雪遊びをするだけで子供は楽しめます。以下の小物があると、さらに快適に過ごせます。
■スノーブーツ
ゲレンデサイドでの雪遊びや移動に必須。長靴では雪が入りやすく、足が冷えるので避けましょう。
■足元の防水スプレー
スノーブーツやウェアのズボンの裾に事前に吹きかけておくと、防水効果が高まります。
■おしりパッド(ヒッププロテクター)
ソリ遊びや転んだ時にお尻が濡れたり痛かったりするのを防ぎます。
濡れた時用の予備の必要性
子供は大人以上に汗をかき、雪で遊んで手や足が濡れがちです。濡れたまま過ごすと急激に体温が下がり、非常に危険です。
・予備のグローブ(1〜2組)
・予備の靴下(1〜2足)
・予備の肌着
これらは「あると便利」ではなく「必須」と考えて、必ず持っていくようにしましょう。
日帰りと泊まりで変わる持ち物リスト
日帰りか泊まりかによって、必要な荷物も変わってきます。
日帰りスキーで必要な持ち物
基本の持ち物に加え、以下のものを準備しておくとスムーズです。
■帰りの着替え一式
汗や雪で濡れた服のまま車に乗るのは不快です。下着から靴下まで、全員分の着替えを用意しましょう。
■大きめのビニール袋
濡れたウェアや小物をまとめて入れるのに重宝します。
■温泉セット
帰りに日帰り温泉に寄るなら、タオルや着替えを別にまとめておくと便利です。
泊まりスキーで追加する持ち物
日帰りの持ち物に加え、宿泊日数に応じた以下のアイテムが必要です。
■日数分の着替え
下着、靴下、普段着など。
■パジャマ
寝巻は必須です。
■洗面用具、スキンケア用品
ホテルにもありますが、使い慣れたものがあると安心です。特に乾燥するので保湿ケアは念入りに。
■部屋で過ごすための服
リラックスできるスウェットやジャージなど。
■スマートフォンの充電器
こちらも現代では必須です。
スキー以外であると便利な持ち物
スキー用品以外にも、持っていくと「あって良かった!」と思えるアイテムをご紹介します。
子供用のおやつと飲み物
慣れない環境と運動で、子供はすぐにお腹が空きます。
■手軽に食べられるおやつ
チョコレートやグミ、個包装のお菓子など、グローブをしたままでも食べやすいものが便利です。
■温かい飲み物
保温ボトルに温かいお茶やココアを入れていくと、休憩時に体が温まります。
日焼け止めとリップクリーム
「冬なのに日焼け?」と思うかもしれませんが、雪山の紫外線は夏の砂浜並みに強いと言われています。雪の照り返しで、下からも紫外線を浴びるため対策は必須です。
■日焼け止め
SPF値の高いものを、顔や首、耳など露出する部分にこまめに塗り直しましょう。
■リップクリーム
乾燥と紫外線で唇が荒れやすいので、UVカット機能のあるものがおすすめです。
休憩時の暇つぶしグッズ
子供がスキーに疲れたり、悪天候で滑れなくなったりした時のために、室内で遊べるものがあると助かります。
・お絵かきセット
・シールブック
・トランプ
・タブレット端末(動画などをダウンロードしておく)
スマホ用防水ケースとモバイルバッテリー
雪景色の中で写真を撮る機会も多いはず。スマホを雪や水濡れから守るために、防水ケースがあると安心です。また、寒い場所ではバッテリーの消耗が早いため、モバイルバッテリーも持っていくと良いでしょう。
よくある質問
最後に、子連れスキーの持ち物に関してよくある質問にお答えします。
Q. 子供のウェアは来年も着れる?
A. サイズ調整機能付きのウェアを選べば、2〜3年着られる可能性があります。
多くの子供用スキーウェアには「グロウ機能」や「サイズアジャスト機能」がついており、袖や裾の内側にある紐を引っぱることで、約15〜20cm長さを調整できます。少し大きめを買って、お子さんの成長に合わせて調整するのが賢い買い方です。
Q. 持ち物を安く揃える方法は?
A. レンタル、アウトレット、フリマアプリなどを活用しましょう。
■レンタルをフル活用する
特に使用頻度の低い板やウェアはレンタルが最も手軽で経済的です。
■アウトレットや型落ち品を狙う
シーズン終わりや秋口になると、前シーズンのモデルが安く手に入ることがあります。
■フリマアプリやリサイクルショップを利用する
子供用のウェアや小物は使用期間が短いため、状態の良いものが安く出品されていることがあります。
Q. ママ・女子が追加で必要な持ち物は?
A. 乾燥対策グッズや、あると安心なアイテムを持っていきましょう。
■基礎化粧品(化粧水、乳液、クリームなど)
ホテルのアメニティでは物足りないことも。乾燥が激しいので、保湿力の高いものがおすすめです。
■メイク落とし
旅行につき、女性には必須のアイテムです。
■カイロ
お腹や背中に貼るタイプがあると、冷え対策に効果的です。
■生理用品
環境の変化で周期がずれることもあるため、念のため持っていくと安心です。
■髪をまとめるゴムやヘアバンド
滑走中に髪が邪魔にならないように。
まとめ
子連れスキーの持ち物準備は、大人だけの場合と比べて少し手間がかかりますが、ポイントを押さえれば決して難しくありません。
・まずは「持ち物チェックリスト」で全体像を把握する
・レンタルと購入を賢く使い分ける
・子供の服装は「レイヤリング」と「予備」がキーワード
・日焼け止めや保険証など、スキー以外の備えも万全に
完璧な準備は、家族の安心と最高の思い出につながります。この記事を参考に、万全の体制でスキー旅行を計画し、お子さんと一緒に真っ白なゲレンデで思いっきり楽しんできてくださいね!
