1泊2日の旅行は、手軽に楽しめる人気の旅行スタイルです。しかし、荷物の準備は意外と大変です。少なすぎると必要なものが足りず、多すぎると移動が大変になってしまいます。
1泊2日の旅行を快適に過ごすために、最適な荷物量や持ち物、効率的なパッキング方法などを詳しく解説します。
目的別、季節別、男女別のチェックリストもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1泊2日旅行の荷物、どれくらい必要?
1泊2日の旅行で必要な荷物量は、季節や行き先、旅行の目的によって大きく変わります。季節や行き先、目的による必要な荷物の目安量をご紹介します。
季節ごとの荷物量
- ・夏服の場合:20〜30リットル程度
- ・冬服の場合:30〜40リットル程度
冬服の方がボリュームがありかさばりやすいため、冬服の季節はやや大きめのバッグを用意しておいた方がよいでしょう。
行き先ごとの荷物量
- ・国内旅行の場合:20〜30リットル程度
- ・海外旅行の場合:30〜40リットル程度
国内の場合は現地調達もしやすいため、必要最小限の準備だけでも問題ありません。海外の場合は、パスポートや航空券、変圧器など追加の持ち物が必要となるため荷物量が増えます。
目的ごとの荷物量
- ・ビジネス旅行:30〜40リットル程度(スーツやビジネス書類などが必要となるため)
- ・観光旅行:20〜30リットル程度(カジュアルな服装で済むため)
- ・アウトドア旅行:40〜50リットル程度(キャンプ用品など特殊な装備が必要なため)
特にアウトドア旅行は、1泊2日でも多くの道具が必要になるため、荷物が多くなりがちです。そのため、1泊2日の旅行であっても、荷物の量が40~50リットル程度になりやすいです。
男女ごとの荷物量
- ・男性:20〜30リットル程度
- ・女性:25〜35リットル程度
女性は、化粧品やケア用品、アクセサリーなどが加わる分、荷物が多くなる傾向があります。
1泊2日旅行の基本の持ち物チェックリスト
旅行の目的や季節に関わらず基本的に必要となる、1泊2日旅行の必須アイテムをご紹介します。
基本アイテムに加えて、旅行の目的や季節などを考慮し、必要に応じて持ち物を追加していきます。
衣類(着替え・下着など)
- ・下着(1日分+予備1セット)
- ・靴下(1日分+予備1足)
- ・パジャマ
- ・外出用の服(1日分+予備1セット)
下着と靴下は1日分に加えて予備を用意することで、汗をかいたり予期せぬ事態に備えることができます。
パジャマは宿泊施設の部屋着で代用できる場合もありますが、自分の好みのものを持参するとより快適に過ごせるでしょう。
外出用の服は、天候や予定されているアクティビティに応じて選びましょう。
洗面・バス用品(アメニティ・歯ブラシなど)
- ・歯ブラシ・歯磨き粉
- ・洗顔料
- ・シャンプー・リンス
- ・ボディソープ
宿泊先のアメニティを確認し、必要に応じて持参しましょう。
アメニティが肌質に合わない場合も多いため、用意されている施設であっても基本的には持参することをおすすめします。
タオル
- ・フェイスタオル
- ・バスタオル(宿泊先による)
宿泊先にて無料で提供される場合は、予備のフェイスタオルのみで問題ありません。
貴重品(財布・身分証明書など)
- ・財布(現金・クレジットカード)
- ・身分証明書
- ・健康保険証
観光地の場合、クレジットカードや電子マネーでは決済できないお店も多いため、現金は予定より少し多めに持参すると安心です。
忘れやすいですが、万が一の事態に備えて健康保険証は必ず持参しましょう。マイナンバーカードと統合済みの場合は、身分証明書を兼ねて用意しておきましょう。
電子機器(スマホ・充電器など)
- ・スマートフォン
- ・充電器・モバイルバッテリー
- ・イヤホンやヘッドホン
スマートフォンは連絡手段だけでなく、地図やカメラとしても活用できます。
充電器とモバイルバッテリーは、スマートフォンとセットで必須のアイテムです。長時間の外出に備えて容量の大きいものを選ぶことをおすすめします。
あると便利なもの
- ・常備薬
- ・ハンカチ
- ・ティッシュ
- ・化粧品(必要に応じて)
- ・コンタクトレンズ用品(必要に応じて)
ハンカチとティッシュは予備を含めて多めに持参すると便利です。コンタクトレンズを使っている方は、予備のレンズと洗浄液を忘れずに用意してください。
【目的別】1泊2日旅行の持ち物チェックリスト
目的別に合わせた1泊2日旅行の持ち物チェックリストをご紹介します。
国内観光の持ち物
国内旅行で観光をメインにする場合は基本の持ち物に加えて、以下のアイテムを準備するとよいでしょう。
- ・ガイドブック、地図
- ・カメラ
- ・双眼鏡(必要に応じて)
- ・日よけ帽子・サングラス
- ・歩きやすい靴
- ・リュックサックやショルダーバッグ(観光中の荷物入れ)
- ・折りたたみ傘または雨具
- ・日焼け止め
- ・ウェットティッシュ
- ・エコバッグやトートバッグなど(お土産用)
観光がメインの国内旅行では、徒歩や公共交通機関での移動が多くなりがちです。お土産屋へ立ち寄る機会も多いため、できるだけ荷物をコンパクトにまとめることをおすすめします。
【荷物をコンパクトにまとめるコツ】
- ・衣類は圧縮袋に入れる
- ・着回ししやすい服装を選ぶ(ワンピースやデニムなど)
- ・トラベルサイズのアイテムを活用する(小瓶に移し替える、試供品を使うなど)
- ・多機能アイテムを使う(スマートフォン、日焼け止め兼化粧下地など)
国内温泉旅行の持ち物
国内旅行で温泉をメインにする場合は基本の持ち物に加えて、以下のアイテムを準備するとよいでしょう。
- ・バスタオル
- ・フェイスタオル(貸し出している場合も必須)
- ・シャンプー・リンス(宿泊先による)
- ・ボディソープ(宿泊先による)
- ・歯ブラシ
- ・歯磨き粉
- ・カミソリ
- ・化粧品
- ・ヘアバンド
- ・ヘアブラシ
- ・部屋着
- ・下着(温泉後用)
- ・ドライヤー
- ・水筒もしくはボトルホルダー(水分補給用)
- ・ビニール袋(濡れた衣類用)
宿泊や温泉施設で提供の有無を確認してから、必要なものだけを持参しましょう。なお、提供されている場合でも、肌や体質に合わないケースもあるため、普段から使っているものを持参した方が無難です。
【温泉旅行でのパッキングのコツ】
- ・ジップ付きの袋を活用する:密閉できるため濡れた衣類や水着を収納する際に便利
- ・衣類は三つ折りにしてからくるくると巻いてコンパクトにまとめる
- ・入浴後の着替えをセットにする:脱衣所での準備がスムーズになる
- ・中身が見えるポーチを使う:透明ポーチは使いやすく防水性も優れている
海外旅行の持ち物
1泊2日で海外旅行をする場合は基本の持ち物に加えて、以下のアイテムを準備するとよいでしょう。
- ・パスポート
- ・ビザ(必要な場合)
- ・航空券(Eチケット)
- ・海外旅行保険証
- ・クレジットカード(複数枚あると安心)
- ・現地通貨
- ・海外対応の電源アダプター
- ・SIMフリースマートフォンまたはWi-Fiルーター
- ・常備薬(処方箋薬がある場合は英文の処方箋も)
- ・除菌ウェットティッシュ
- ・マスク
- ・英和・和英辞書(電子辞書またはスマートフォンアプリ)
- ・海外旅行ガイドブック
- ・目覚まし時計(時差ボケ対策)
- ・防犯対策グッズ
充電器やヘアアイロンなど、国内旅行では普段使用しているものをそのまま持っていっても問題ありません。しかし、海外旅行の場合は国によってコンセントの形が異なるため、旅行先に合わせた電源アダプターや変圧器を持参する必要があります。
また、日本ほど治安のよい国は少ないため、貴重品や荷物が盗まれないように、しっかり防犯対策することも大切です。
なお、飛行機には手荷物として持ち込める荷物のサイズや個数が決まっているため注意しましょう。
- ・機内持ち込み可能サイズ:55×40×20cm以内、重量7〜10kg以内(航空会社によって異なる)
- ・機内持ち込み可能個数:手荷物1個+小型の手荷物(ハンドバッグやノートPCバッグなど)
液体物に関しては、100ml以下の容器に入った液体・ジェル・エアゾールのみ持ち込み可能です。なお、まとめて1リットル以下の密閉可能な透明な袋に入れる必要があります。
また、飛行機には持ち込みができない荷物もあるため、事前に持ち込み不可のアイテムがないかよく確認してください。
【持ち込み禁止物】
- ・刃物類(はさみ、ナイフなど)
- ・引火性・爆発性のある物質
- ・スプレー缶
- ・バッテリー(モバイルバッテリーは機内持ち込みのみ可)
【季節別】1泊2日旅行の持ち物チェックリスト
季節によって必要な持ち物は大きく変わります。春夏秋冬別に1泊2日旅行に必要な持ち物をご紹介します。
春(3月〜5月)の持ち物
春は気温差が大きいため、衣類は重ね着できる服装がおすすめです。また花粉症対策も忘れずに行いましょう。
- ・薄手のジャケットやカーディガン
- ・長袖シャツ
- ・長ズボンまたはスカート、ワンピース
- ・花粉対策グッズ(マスク、目薬など)
- ・日焼け止め
衣類は薄手の服を何枚か用意し、重ね着で調整できるようにすると荷物がかさばりにくくなります。防寒具として薄手でも暖かい素材(ウールやフリース)のものがおすすめです。
涼しい日でも意外と紫外線が強い季節のため、日焼け止めも忘れないように注意しましょう。
夏(6月〜8月)の持ち物
夏は暑さと紫外線対策ができるアイテムを準備しましょう。
- ・半袖シャツ(余分に複数枚用意しておく)
- ・短パンまたは軽量パンツ、スカート、ワンピース
- ・帽子
- ・サングラス
- ・日焼け止め
- ・虫除けスプレー
- ・制汗剤
- ・冷却アイテム(冷却スプレーや携帯扇風機など)
- ・汗拭き用のタオル
- ・保冷できる水筒やボトルホルダー
夏服は冬服ほどにはかさばりませんが、汗をかきやすい季節なので着替えを多めに用意しましょう。パッキングする際は、冷却アイテムや汗拭き用のタオルは、すぐに使えるように取り出しやすい場所に入れておくと、取り出す際に便利です。
秋(9月〜11月)の持ち物
秋はハイキングにも適している季節のため、動きやすい服装で出かけましょう。
- ・長袖シャツまたはセーター
- ・軽量ジャケットまたはカーディガン
- ・長ズボンまたはスカート
- ・雨具(折りたたみ傘、レインコートなど)
ジャケットやカーディガンは薄手のものでもかさばりやすいため、圧縮袋を使用したり、ロール状に畳むなどしてコンパクトにまとめるとよいでしょう。
冬(12月〜2月)の持ち物
冬の旅行を快適にするには、防寒対策をすることが最優先です。
- ・厚手のセーターやパーカー
- ・コート、ダウンジャケット
- ・防寒アイテム(帽子、手袋、マフラー、耳当てなど)
- ・ホッカイロ(使い捨て、充電式など)
- ・乾燥対策グッズ(リップクリーム、ハンドクリームなど)
厚手のくつ下や、体を温めるインナーなどを活用すると、より少ない荷物で旅行できます。1泊2日の旅行なら厚手の服は2日間着用し、インナーだけを着替えるのもおすすめです。
また、冬服はとてもかさばるので圧縮袋でしっかりコンパクトにまとめてからパッキングすると、かばんの容量に余裕がでるので、お土産を一緒に入れることもできます。
【男女別】1泊2日旅行の持ち物チェックリスト
男女で必要な持ち物は異なります。男女別の1泊2日旅行に必要な持ち物をリストにしてご紹介します。
男性向けの持ち物
- ・下着(1日分+予備1セット)
- ・靴下(1日分+予備1足)
- ・シャツ(1日分+予備1枚)
- ・ズボン(1本)
- ・パジャマ
- ・上着(季節に応じて)
- ・歯ブラシ・歯磨き粉
- ・シェーバー
- ・アフターシェーブローション
- ・制汗剤・デオドラント用品
- ・洗顔料
- ・化粧水(必要に応じて)
- ・日焼け止め
- ・ヘアブラシ
- ・ヘアワックスまたはジェル
- ・常備薬
宿泊先のアメニティ情報を確認し、体質に合わない場合や提供がない場合は、普段使っているものを持参しましょう。
また、シェーバーが充電式の場合は充電器の持参を忘れないように注意してください。
女性向けの持ち物
- ・下着(1日分+予備1セット)
- ・靴下またはタイツ、ストッキング(1日分+予備1足)
- ・トップス(1日分+予備1枚)
- ・ボトムス(1本)
- ・パジャマ
- ・上着(季節に応じて)
- ・歯ブラシ・歯磨き粉
- ・メイク落とし
- ・洗顔料
- ・普段遣いしている基礎化粧品
- ・日焼け止め
- ・リップクリーム
- ・普段遣いしているメイクアップコスメ
- ・メイクツール
- ・コンパクトミラー
- ・ヘアブラシ
- ・ヘアゴム
- ・ヘアアイロン(必要に応じて)
- ・生理用品(必要に応じて)
- ・ネイルケア用品
- ・アクセサリー
- ・常備薬
メイクアップコスメや基礎化粧品は必要最小限に抑え、日焼け止め兼化粧下地など多機能なアイテムを選ぶことで荷物を減らせます。
ヘアアイロンは宿泊先に備え付けがある場合もあるので、事前に確認するとよいでしょう。
荷物準備が楽になる!1泊2日旅行のバッグの選び方
旅行バッグの選び方は、宿泊日数や行動予定、持ち運ぶ距離や移動手段などによって異なります。
1泊2日旅行に最適なバッグの選び方を種類別にそれぞれの特徴と用途に応じてご紹介します。
キャリーケースの特徴とおすすめの用途
キャリーケースの最大のメリットは、車輪が付いているので多少荷物が重くなっても移動がラクにできるところです。
公共交通機関での移動が多く、基本的に舗装された道路を主に移動する場合はキャリーケースが便利でしょう。また、ビジネス目的の旅行の場合にも、TPOに適したバッグとなっています。
なお、1泊2日程度の短い旅行ならば、機内持ち込み可能なサイズ(通常55cm以下)が便利です。
ボストンバッグの特徴とおすすめの用途
ボストンバッグは柔軟性があり、軽量で持ち運びやすいところが特徴です。
カジュアルな印象になりやすいため、車での移動が主な場合やアウトドア活動を含む旅行に適しています。
ボストンバッグは手持ちか肩掛けになるため、1泊2日旅行の場合は30〜40リットル程度のサイズが適しているでしょう。
リュックの特徴とおすすめの用途
リュックは両手が自由に使え、重量を背中や肩で分散できるため、アクティブな動きに適しています。
例えばアウトドアや観光が主な目的で歩く距離が長い場合や、公共交通機関での移動が多い場合におすすめです。
一方、服装の背中部分がシワになりやすいデメリットがあるため、スーツでのビジネス目的の旅行には適していません。
1泊2日の旅行ならば25〜35リットル程度のものが適しているでしょう。
トートバッグの特徴とおすすめの用途
トートバッグは荷物の出し入れがしやすく、軽量で持ち運びやすいところが特徴です。スタイリッシュな印象を与えるため、ビジネス目的の短期旅行や小旅行に適しています。
1泊2日旅行の場合は、A4サイズ以上でマチのあるタイプが使いやすいでしょう。
ただし、収納できる容量はあまり多くないため、荷物が多くなる場合はおすすめできません。
必要最小限の荷物だけで旅行する場合を除いて、基本的にはサブバッグとして使用することをおすすめします。
1泊2日旅行に必要な荷物をコンパクトにするパッキング術
1泊2日の短い旅行でも、荷物はできるだけコンパクトにまとめた方が、移動もラクで快適に過ごせます。
1泊2日旅行に必要な荷物をコンパクトにするパッキングのコツをまとめてご紹介します。
衣類はロール状に収納する
衣類を平らに広げ三つ折りにしてから、端からくるくるとロール状に巻くことでコンパクトに収納できます。
しわになりにくく狭い隙間にも詰められるため、夏場など薄手のシャツを複数枚持ち歩きたい場合におすすめです。
圧縮袋を活用する
厚手の衣類など、かさばりやすい服は圧縮袋に入れてしっかり空気を抜くことで、厚みを半分以下まで減らすことができます。
ただし、衣類によっては圧縮しすぎるとしわができやすくなるため注意してください。
最近では、ナイロンや布製でジッパーを閉めることでコンパクトにまとめられるタイプの圧縮袋も増えています。圧縮しすぎないため、しわになりやすい衣類をまとめる際におすすめです。
巾着タイプのポーチを使用する
種類ごとに荷物を小分けする際は、巾着タイプのポーチを使用しましょう。
しっかりとした作りのポーチもよいですが、最もかさばりにくいのは巾着タイプで薄手のポーチです。
荷物も取り出しやすく、安価でさまざまなサイズのものを買い揃えやすいため、できるだけ荷物をコンパクトにして旅行したい人におすすめです。
自分にぴったりの荷物で快適な1泊2日旅行を楽しもう!
1泊2日旅行の荷物は目的や季節によって変わります。
必要な荷物と適切なサイズのバッグを選ぶことで、より快適で不便のない旅行を実現できるでしょう。
さまざまなチェックリストやパッキング術を参考に、自分にぴったりの荷物を準備して、快適な1泊2日旅行を楽しみましょう!