あなたはじゃがいもの旬がいつなのか知っていますか?実は、じゃがいもは品種によって旬の時期が異なるんです。
この記事では、じゃがいもの品種ごとの旬の時期と、貸別荘やコテージで使えるおすすめのじゃがいもを使ったレシピを紹介します。美味しいじゃがいもを選ぶポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
じゃがいもの旬な時期は、いつ?

じゃがいもが旬の時期は品種によって異なります。収穫時期が早いほど皮が薄く、水分が多く、みずみずしいのが特徴です。収穫時期が遅いほど、皮が厚く、でんぷん質が多く、ホクホクとした食感が楽しめます。
代表的な品種の収穫時期と美味しい時期は以下のとおりです。
<早生品種>
男爵:5月~8月頃、11~12月
キタアカリ:9月~10月
ベニアカリ:5月下旬
<中生品種>
メークイン:9月~12月
トヨシロ:9月
とうや:8月中旬~11月中旬
<晩生品種>
ホッカイコガネ:9月~11月
ムサマル:10月~3月
アンデスレッド:9月~12月
早生品種

早生品種は、栽培期間が短く、春植えで夏から初秋に収穫できるじゃがいもの品種です。
一般的な品種としては、男爵、キタアカリ、ベニアカリなどがあります。
・男爵:日本でもっともポピュラーな品種の一つ。煮崩れしにくく、煮物やコロッケなど幅広い料理に利用できます。
・キタアカリ:粘質で甘みが強い品種。ホクホクとした食感で、フライドポテトや粉ふき芋に最適です。
・ベニアカリ:果肉は鮮やかな紅色をしています。男爵より粘質で、煮崩れしにくいため、煮物やカレーなどに適しています。
早生品種は、比較的栽培しやすく、収穫時期も早いことから、家庭菜園でも人気の品種です。また、スーパーなどでも入手しやすいのが特徴です。
男爵
男爵は、早生品種のじゃがいもです。早生品種のじゃがいもは、植え付けから収穫までの期間が短いため、春から初夏にかけて収穫されます。男爵は、4月~6月に収穫されます。
関東地方や東北地方で多く栽培されています。男爵は、貯蔵性が高いため、収穫後も長く保存することができます。
キタアカリ
キタアカリは、北海道で開発された早生品種のじゃがいもです。鮮やかな黄色い果肉が特徴的で、ほっくりとした食感と甘みが強いのが特徴です。
また煮崩れしにくいので煮物やコロッケなどにも向いています。また、鮮やかな黄色は料理を華やかに彩ってくれるので、サラダやソテーなどにもおすすめです。
ベニアカリ
ベニアカリは、ホクホクとした食感で煮崩れしにくいことから、肉じゃがやコロッケに最適なじゃがいもです。
男爵とキタアカリの交配によって生まれた品種で、両方の良い特徴を受け継いでいます。男爵のホクホク感とキタアカリの甘みが特徴で、フライドポテトやポテトサラダなど、様々な料理に活用できます。
また、ベニアカリは貯蔵性にも優れており、秋まで保存することができ様々な料理に活用できます。
中生品種

代表的な中世品種には、以下のようなものがあります。
・メークイン:ホクホクとした食感で、煮崩れしにくいのが特徴です。
・トヨシロ:粘り気が強く、煮物やコロッケに適しています。
・とうや:皮が薄く、なめらかな舌触りが特徴です。
中世品種は、それぞれに個性があり、様々な料理に活用できます。伝統的な品種ならではの味わいを楽しむことができます。
メークイン
メークインは、中世品種に分類されるじゃがいもです。煮崩れしにくく、サラダやフライドポテトに向いている品種です。男爵薯よりも甘みが強いのが特徴で、でんぷん質も多いため、粉ふきいもにも適しています。
メークインの旬は、春植えは5月~8月、秋植えは11月~12月が最も美味しい時期で、以下のような様々な料理に使える万能なじゃがいもです。
・ポテトサラダ
・肉じゃが
・コロッケ
・フライドポテト
メークインは、その特徴から様々な料理に活用できる万能なじゃがいもです。ほくほくとした食感とほのかな甘みは、多くの人に愛されています。
トヨシロ
中生品種の中でも、特に日持ち性に優れた品種が「トヨシロ」です。
北海道で開発され、やや扁平な楕円形で、淡黄色の皮が特徴です。やや大きめのサイズで、ほくほくとした食感と甘みがあります。貯蔵性は低めですが、煮物やコロッケなど様々な料理に適しています。煮崩れしにくいため、カレーやシチューなどの煮込み料理にもおすすめです。8月下旬~9月中旬にかけて収穫されます。
トヨシロの適した料理は、以下です。
・煮物
・シチュー
・ポテトサラダ
・じゃがバター
とうや
肉質がなめらかで粘りがあり、煮崩れしにくいのが特徴です。 また、甘みとコクが強く、ホクホクとした食感を楽しめます。 栄養価も高く、ビタミンCやカリウムなどの栄養素が豊富です。
さまざまな料理に適しており、煮物、コロッケ、フライドポテトなど、どんな料理にもおいしく使えます。
収穫時期は、8月上旬から9月中旬頃です。
とうやの適した料理は、以下です。
・煮物
・コロッケ
・フライドポテト
晩生品種

収穫時期が遅い晩生品種は、生育期間が長く、収量が多い傾向があります。
主な品種の特徴は、以下の通りです。
・ホッカイコガネ:肉質が緻密で、煮崩れしにくい
・ムサマル:ホクホクとした食感で、甘みが強い
・アンデスレッド:皮が赤く、アントシアニンが豊富
これらの晩生品種は、冬の間も生育を続けるため、春に収穫される早生品種よりも栄養価が高く、甘みも強い傾向にあります。また、春に収穫されるため、他の作物が少ない時期に出荷することができ、市場価値が高くなることもメリットです。
ホッカイコガネ
ホッカイコガネは、北海道で開発された晩生品種のじゃがいもです。肉質は緻密で少し粉質があり、煮崩れしにくいのが特徴です。収穫時期は9月から11月頃で、貯蔵性が高いことから冬の間も楽しむことができます。
煮物やコロッケなど、様々な料理に適しています。また、ホッカイコガネはでんぷん含有量が多いため、フライドポテトなどにも向いています。
ムサマル
ムサマルは、収穫が10月から3月にかけて行われる晩生品種です。果肉は黄色で、でんぷん質が多く、ホクホクとした食感と甘みが特徴です。保存性が高く、長期保存に適しています。
ムサマルは、形が長楕円形で、皮は赤褐色、果肉は黄色をしています。でんぷん価が高く、ホクホクとした食感と甘みが特徴です。煮崩れしにくいため、煮物やコロッケ、マッシュポテトなどの料理に適しています。
アンデスレッド
アンデスレッドは、皮が赤く、肉質がしっかりしているのが特徴の晩生品種です。貯蔵性に優れており、春先まで美味しく食べられます。
栄養価が高く、特にビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富に含まれています。皮ごと食べることで、栄養価をより多く摂取できます。
じゃがいもの栄養

じゃがいもは、私たちの健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。炭水化物、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、さまざまな栄養素がバランスよく含まれています。
炭水化物
じゃがいもは、炭水化物を豊富に含む食品です。炭水化物は、体内でエネルギー源として利用される重要な栄養素です。じゃがいもに含まれる炭水化物の量は、品種や調理方法によって異なりますが、一般的に100gあたり約20g程度含まれています。
じゃがいもの炭水化物は、主にデンプンという形で存在しています。デンプンは、消化されるとブドウ糖に分解され、体内に吸収されます。ブドウ糖は、脳や筋肉などのエネルギー源として利用されます。
ビタミンC
じゃがいもは、ビタミンCを豊富に含むことで知られています。ビタミンCは、免疫機能の維持、コラーゲンの生成、抗酸化作用など、さまざまな健康効果をもたらす重要な栄養素です。
じゃがいも100gあたりに含まれるビタミンCの量は、約19mgです。これは、1日の推奨摂取量の約20%に相当します。
ビタミンB6
じゃがいもは、ビタミンB6を多く含む食品です。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を助けたり、赤血球の生成を促進したりする重要な栄養素です。また、神経伝達物質の合成にも関与しており、脳の機能維持にも欠かせません。
ビタミンB6の1日の摂取推奨量は、成人男性で1.4mg、成人女性で1.2mgとなっています。 じゃがいも100gには、ビタミンB6が0.2mg含まれています。
ポリフェノール
じゃがいもに含まれるポリフェノールは、抗酸化作用を持つ栄養素です。活性酸素を除去することで、老化や生活習慣病を予防する効果が期待されています。特に皮の部分に多く含まれているので、皮ごと調理することでより多くのポリフェノールを摂取することができます。
また、ポリフェノールは、じゃがいもの皮に多く含まれています。そのため、皮ごと食べることで、より多くのポリフェノールを摂取することができます。
ただし、じゃがいもの皮には毒性を持つソラニンが含まれているため、皮ごと食べる場合は、必ずよく洗ってから調理するようにしましょう。
パントテン酸
じゃがいもの栄養素の中でも、パントテン酸は、糖質や脂質、タンパク質の代謝を助け、エネルギーを作り出すのに役立つビタミンの一種です。また、コレステロールを減らす効果や、抗アレルギー作用、抗ストレス作用があると言われています。
100gあたりのじゃがいもに含まれるパントテン酸の量は、約0.3mgです。これは、成人男性の1日の推奨摂取量の約5%、成人女性の1日の推奨摂取量の約7%に相当します。パントテン酸は、水溶性ビタミンであるため、体内に蓄積されにくく、毎日摂取する必要があります。
タンパク質
じゃがいもは、タンパク質を多く含む野菜です。じゃがいも100gあたりのタンパク質含有量は2.2gで、これは玄米100gあたりのタンパク質含有量2.3gとほぼ同じです。
また、じゃがいものタンパク質は、必須アミノ酸であるロイシン、リジン、バリン、イソロイシンなどがバランスよく含まれているため、栄養価の高いタンパク質源として期待されています。
おいしいじゃがいもを選ぶには?

じゃがいもは料理によって最適な品種やサイズが異なるため、まずは料理に合わせて選ぶことが大切です。例えば、粉ふき芋にはでんぷん質の多い品種が適していますが、煮崩れしやすいのでシチューなどには向きません。
サイズや形も重要なポイントです。一般的に、大きめのじゃがいもは煮物や焼き芋に、小さめのじゃがいもはコロッケやサラダに向いています。また、皮の状態もチェックしましょう。皮が滑らかでつやがあり、芽が出ていないものが新鮮です。
ポイント1:作る料理
じゃがいもの料理はたくさんありますが、品種によって向き不向きがあります。ホクホクとした食感の男爵は、コロッケやポテトサラダ、マッシュポテトなどに向いています。キタアカリは煮崩れしにくいため、シチューやカレーに最適です。ベニアカリは皮が薄く、皮ごと調理して味わうことができます。
作る料理によって、適した品種を選ぶことで、よりおいしくいただけます。
例えば、ホクホクとした食感が特徴の男爵は、コロッケやポテトサラダ、マッシュポテトなどの料理に適しています。
煮崩れしにくいキタアカリは、シチューやカレーなどの煮込み料理に最適です。
皮が薄く、皮ごと調理して味わうことができるベニアカリは、肉じゃがやポテトフライなどの料理に適しています。
ポイント2:大きさと形
じゃがいもの大きさと形は、品種によって異なりますが、一般的に、大きくて丸いものは、ホクホクとした食感で、煮崩れしやすい傾向があります。一方、小ぶりで細長いものは、粘り気が強く、煮崩れしにくい傾向があります。
使用する料理によって、大きさと形を選ぶのもポイントです。例えば、マッシュポテトやコロッケのように、口当たりを滑らかに仕上げたい場合は、ホクホクとした食感のじゃがいもが適しています。逆に、肉じゃがやカレーなど、煮崩れを防ぎたい場合は、粘り気が強いじゃがいもが適しています。
ポイント3:皮の状態
じゃがいもの皮の状態は、新鮮さを見極める重要なポイントです。新鮮なじゃがいもは、皮がなめらかで張りががあり、全体的にツヤがあります。逆に、皮がシワシワになっていたり、変色しているものは鮮度が落ちている可能性があります。また、皮に傷や穴が開いているものは、そこから水分が蒸発してしまい、食味が低下している可能性があります。
皮の状態をチェックすることで、より新鮮で美味しいじゃがいもを選ぶことができます。
ポイント4:重さ
じゃがいもの重さは、品種や生育環境によって異なりますが、一般的に、1個あたりの重さが小さいものは皮が薄く、煮崩れしにくい傾向があります。逆に、大きいものは皮が厚く、煮崩れしやすくなります。
以下は、じゃがいもの重さと特徴の目安です。
・50g以下:皮が薄く、煮崩れしにくい。サラダやソテーに適している。
・100g~150g:皮がほどよく厚く、煮崩れしにくい。煮物や焼き芋に適している。
・150g以上:皮が厚く、煮崩れしやすい。マッシュポテトやコロッケに適している。
ただし、あくまで目安であり、同じ品種でも生育環境によって重さが異なる場合があります。実際に料理する際には、個々のじゃがいもの状態を確認することが重要です。
貸別荘やコテージで使えるじゃがいもを使ったレシピ

秋の味覚の代表格、じゃがいも。貸別荘やコテージで過ごす際には、ぜひじゃがいもを使った料理にもチャレンジしてみませんか? ここでは、簡単で美味しいじゃがいもレシピを3つご紹介します。
じゃがバター
じゃがいもは、様々な料理に使える万能な食材です。貸別荘やコテージでキャンプを楽しむ際に、じゃがバターは人気のおつまみです。簡単に作れて、大人から子供まで楽しめる一品です。
<材料>
・じゃがいも(中サイズ):2個
・バター:20g
・塩、胡椒:適量
・お好みで、パセリ、マヨネーズ 適量
<作り方>
1:じゃがいもをよく洗い、皮付きのまま鍋に入れ、水から茹でます。
2:竹串を刺してスッと通るまで茹でたら、火からおろして流水で冷まします。
3:皮をむいて一口大に切ります。
4:熱したフライパンにバターを入れて溶かし、じゃがいもを入れて炒めます。
5:全体的に焼き色がついたら、塩、胡椒で味を調えます。
6:お好みで、パセリやマヨネーズを添えて完成です。
<ポイント>
・じゃがいもは、男爵などのホクホクした品種がおすすめです。
・バターは焦がさないように注意しましょう。
・塩、胡椒は控えめにし、好みで調整してください。
肉じゃが
肉じゃがは、じゃがいもを使った定番の家庭料理です。甘辛い醤油ベースのだし汁で煮込んだ、ほっこりする味わいが特徴です。
貸別荘やコテージでの食事にぴったりのメニューです。事前に材料をカットしておけば、調理も簡単です。また、じゃがいもは比較的日持ちするため、旅行先への持ち運びにも適しています。
肉じゃがは、じゃがいも以外にも、豚肉、玉ねぎ、人参、いんげん豆など、様々な食材を加えてアレンジすることができます。お好みの具材を使って、自分好みの肉じゃがを作ってみてください。
<材料>
・じゃがいも:300g
・豚肉:200g
・玉ねぎ:1個
・人参:1本
・いんげん豆:100g
・砂糖:大さじ3
・みりん:大さじ3
・醤油:大さじ2
・水:300ml
<作り方>
1:じゃがいも、玉ねぎ、人参を一口大に切る。
2:豚肉は一口大に切り、塩コショウで下味をつける。
3:鍋に水、砂糖、みりん、醤油を入れて火にかける。
4:沸騰したら、じゃがいも、玉ねぎ、人参、豚肉を加えて煮る。
5:野菜が柔らかくなったら、いんげん豆を加えてさっと煮る。
6:器に盛り付けたら、完成。
<ポイント>
・じゃがいもは煮崩れしやすいので、他の野菜よりも少し遅めに入れるようにしましょう。
・いんげん豆はさっと煮ることで、歯ごたえを残すことができます。
・お好みで、七味唐辛子や刻みネギをトッピングしてもおいしくいただけます。
ローストポテト
ローストポテトは、じゃがいもをオーブンで焼くことで、カリカリの食感とホクホクの食感を同時に楽しめる料理です。キャンプやBBQなどのアウトドアシーンでも簡単に作ることができるので、おすすめです。
<材料>
・じゃがいも(男爵いもがおすすめ)
・オリーブオイル
・塩
・こしょう
・お好みのスパイス
<作り方>
1:じゃがいもは皮をむいて一口大に切る。
2:じゃがいもをボールに入れ、オリーブオイル、塩、こしょうを加えてよく混ぜ合わせる。
3:クッキングシートを敷いた天板にじゃがいもを並べ、200℃のオーブンで30-40分焼く。
4:じゃがいもに焼き色がついて、竹串がすっと通るようになったら完成。
<ポイント>
・じゃがいもを焼く前に、水にさらしてでんぷん質を流すと、カリカリの食感になります。
・じゃがいもを大きく切ると、中はホクホク、外はカリカリの食感が楽しめます。
・ローズマリーやタイムなどのスパイスを加えると、風味豊かになります。
・貸別荘やコテージでは、BBQコンロで焼くこともできます。
まとめ

じゃがいもは一年中手に入りますが、その旬は早生品種、中生品種、晩生品種によって異なります。シンプルな塩ゆでから、ポテトサラダ、肉じゃが、グラタンまで、幅広いレシピで楽しめる万能食材のじゃがいも。栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維が豊富なのも嬉しいポイント。調理法次第でさまざまな食感や味わいを楽しめるので、季節や料理に合わせて選びましょう。旬のジャガイモを味わいながら、食卓を彩り豊かにしてみてはいかがでしょうか。