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2025/06/27 公開

土用の丑の日(うしのひ)とは?うなぎと土用の意味を解説

土用の丑の日(うしのひ)とは?うなぎと土用の意味を解説
夏の暑さを乗り切るための知恵、土用の丑の日。このページでは、土用の丑の日の意味や由来、そしてなぜうなぎを食べるのかをわかりやすく解説します。
2025年からの丑の日一覧や、うなぎ以外の縁起の良い食べ物もご紹介。さらに、土用の時期に避けるべき行動もまとめました。この記事を読めば、土用の丑の日をより深く理解し、楽しく過ごせるでしょう。

土用の丑の日(うしのひ)とは?土用の意味とは?

土用の丑の日(うしのひ)とは?土用の意味とは?
土用の丑の日とは、季節の変わり目である「土用」期間中の「丑の日」のこと。十二支は、年や月、時間などを表す記号として古くから使われてきました。
土用は年に4回あり、体調を崩しやすい時期とされています。丑の日には、精のつく食べ物を食べる習慣があります。それぞれの意味を理解することで、土用の丑の日をより深く味わうことができるでしょう。

十二支とは?

十二支とは、元々中国で方角や時刻、暦を表すために使われていた記号です。
<十二支の種類>
・子(ね):ねずみ
・丑(うし):うし
・寅(とら):とら
・卯(う):うさぎ
・辰(たつ):りゅう
・巳(み):へび
・午(うま):うま
・未(ひつじ):ひつじ
・申(さる):さる
・酉(とり):とり
・戌(いぬ):いぬ
・亥(い):いのしし

これらは、それぞれの年や時刻、方角を表すだけでなく、私たちの性格や運勢にも影響を与えるとされています。 例えば、生まれた年の干支によって、その人の性格や才能、相性が占われることがあります。
十二支は、単なる記号ではなく、私たちの文化や生活に深く関わる大切な要素なのです。

土用とは?

土用とは、季節の変わり目に体調を崩しやすい期間を指します。つまり、立夏、立秋、立冬、立春の直前約18日間の期間を意味します。
五行思想に基づき、木、火、金、水に土を加えた五つの要素を季節に割り当てたことが由来です。土用は、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期とされ、注意が必要です。
<土用期間>
・立夏直前:春から夏へ
・立秋直前:夏から秋へ
・立冬直前:秋から冬へ
・立春直前:冬から春へ

土用期間は、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期なので、普段以上に健康に気を付けて過ごしましょう。

丑の日とは?

丑の日とは、十二支の丑にあたる日のことです。日にちの数え方が由来しています。
<日にちの数え方>
・月ごとに割り振る
・12日周期で繰り返す

日にちを十二支で区切り、それを繰り返すため、丑の日も12日ごとに巡ってきます。そのため、土用の期間中には丑の日が1度だけでなく、2度あることもあります。
土用の丑の日といえば、うなぎを食べる習慣が広く知られていますが、丑の日そのものは、単に日にちを表す言葉なのです。

土用の丑の日は年に何回あるのか?

土用の丑の日は年に何回あるのか?
土用の丑の日は、年に1回とは限りません。年によっては2回あることも!2025年から2027年の土用の丑の日を一覧でご紹介します。また、「一の丑」「二の丑」という言葉の意味についても解説します。
それぞれの丑の日がいつなのか、何が違うのか、ぜひチェックしてみてください。また土用の丑の日といえば、一般的に夏の土用にある丑の日のことを指すと認識されています。

2025年から2027年まで、夏の土用の丑の日

2025年から2027年の土用の丑の日について解説します。
土用の丑の日は、年に複数回あります。
<2025年から2027年の土用の丑の日>
・2025年:7月19日、7月31日
・2026年:7月26日
・2027年:7月21日、8月2日

上記のように、年によって日にちが異なり、2回ある年もあります。土用の期間は立秋、立春、立夏、立冬前の約18日間を指し、この期間中の丑の日が土用の丑の日となります。

一の丑、二の丑って何?

一の丑、二の丑とは、土用期間中に丑の日が複数回ある場合に用いられる言葉です。
土用の期間は年に4回あり、それぞれに丑の日が含まれます。丑の日が1度しかない年もありますが、期間によっては2回巡ってくることがあります。その場合、最初に来る丑の日を「一の丑」、次に来る丑の日を「二の丑」と呼びます。
<丑の日が複数回ある場合に呼ばれる名称>
・一の丑:期間中に最初に来る丑の日
・二の丑:期間中に2番目に来る丑の日

二の丑がある年は、うなぎを食べる機会が2回あるので、ちょっと得した気分になりますね。

うなぎ以外の土用の丑の日に食べられるものは?

うなぎ以外の土用の丑の日に食べられるものは?
土用の丑の日といえばうなぎが定番ですが、他にも様々な食べ物があります。例えば、滋養豊富な土用しじみ、栄養満点の土用卵、そして無病息災を願う土用餅などが挙げられます。
これらの食べ物も、うなぎと同様に、暑い夏を乗り切るための知恵として古くから親しまれてきました。それぞれの詳しい効能や由来については、以下で詳しく解説していきます。

土用しじみ

土用しじみは、夏の土用の時期に食べると良いとされています。
理由は、しじみが夏の暑さで弱った体を癒す効果があると考えられているからです。しじみには、オルニチンやタウリンなどの栄養素が豊富に含まれており、肝臓の働きを助け、疲労回復を促進する効果が期待できます。
<土用しじみの効能>
・肝機能の向上
・疲労回復効果
・夏バテ防止
・貧血予防
・美肌効果

これらの効能により、土用しじみは夏を乗り切るための滋養強壮食として重宝されてきました。特に、暑さで食欲不振になりがちな時期には、しじみ汁などにして手軽に栄養を補給できるため、おすすめです。
土用の時期には、ぜひ土用しじみを食卓に取り入れて、健康的な夏を過ごしましょう。

土用卵

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まっていますが、うなぎ以外にも様々な食べ物を食す風習があります。その一つが「土用卵」です。
土用卵とは、土用の期間に産まれた卵のことを指します。 昔から土用の時期は、暑さで体力が落ちやすい時期とされ、滋養強壮に良いものを食べる習慣がありました。卵は栄養価が高く、手軽に入手できるため、土用入りに食べる習慣が生まれたと言われています。
<土用卵を食べる理由>
・栄養価が高い
・夏バテ防止
・滋養強壮効果
・手軽に入手可能

土用卵は、普段の卵よりも栄養価が高いと言われています。特にビタミンやミネラルが豊富で、夏バテ防止や疲労回復に効果的です。 また、鶏は暑さに弱いため、土用の時期は産卵数が減る傾向にあります。そのため、土用卵は貴重であり、縁起物として珍重されることもあります。

土用餅

土用餅は、土用の丑の日に食べられる和菓子です。これを食べる理由は、暑い時期に疲れた体を癒し、無病息災を願う意味が込められています。
特に、餅には古くから生命力や精気が宿ると考えられており、土用の時期に食べることで夏バテを防ぐと信じられてきました。
土用餅の由来は以下の通りです。 
<土用餅の由来>
・夏バテ防止
・無病息災祈願
・活力向上
・厄払い

土用餅は、餡子で餅を包んだシンプルなものが一般的ですが、地域によってはきな粉をまぶしたり、葛で包んだりするなど、様々な種類があります。暑い夏を乗り切るための知恵として、土用の丑の日にはうなぎだけでなく、土用餅も味わってみてはいかがでしょうか。

丑の日に「うの付く食べ物」を食べると縁起が良いとされる

丑の日に「うの付く食べ物」を食べると縁起が良いとされる
丑の日に「うの付く食べ物」を食べると縁起が良いとされるのは、無病息災を願う昔からの風習です。「う」のつく食べ物として代表的なのは、つるつるとした喉越しが人気のうどん、食欲をそそる酸味が魅力の梅干し、夏にぴったりの瑞々しいウリなどが挙げられます。
また、牛肉や馬肉も「う」のつく食べ物として親しまれています。これらの食べ物を食べることによって、夏バテを防ぎ、健康に過ごせると考えられていたようです。

うどん

うどんも、土用の丑の日に食べると縁起が良いとされる食べ物の一つです。
縁起物とされる理由は諸説ありますが、香川県を中心とした地域では、うどんを「運どん」とかけて、運を呼び込む縁起物として食べる習慣があります。また、白い食べ物は縁起が良いとされており、うどんの白さもその理由の一つと考えられています。
<うどんが縁起が良いとされる理由>
・運を呼び込む
・白い食べ物は縁起が良い

つるつるとした食感で食べやすいことから、暑い夏でも食欲がない時にも食べやすく、栄養補給にもなります。土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がない地域や、うなぎが苦手な人にとっては、うどんは手軽でおいしい選択肢となるでしょう。

梅干し

土用の丑の日に「うの付く食べ物」を食べると縁起が良いとされる風習があり、梅干しもその一つです。
「う」のつく食べ物は縁起が良いという語呂合わせからきており、夏バテ防止や疲労回復に効果的な梅干しは、暑い時期を乗り切るための知恵として重宝されました。
梅干しに含まれるクエン酸は疲労物質である乳酸の分解を助け、食欲増進効果もあります。昔の人は、科学的な根拠は知らずとも、経験的に梅干しが夏に良いことを知っていたのでしょう。
このように、土用の丑の日に梅干しを食べるのは、単なる迷信ではなく、暑い夏を健康に乗り切るための生活の知恵であり、縁起担ぎと健康効果の両面を兼ね備えた習慣と言えます。

ウリ

丑の日にウリを食べると縁起が良いとされる理由は、ウリが夏に旬を迎える食べ物であり、暑い時期の栄養補給に適しているからです。
ウリは水分が多く、体を冷やす効果があるため、夏バテ防止に効果的です。また、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいるため、夏場の栄養補給にも役立ちます。
<ウリの種類>
・キュウリ
・スイカ
・冬瓜
・ゴーヤ
・カボチャ

これらのウリは、それぞれ異なる栄養素を含んでおり、様々な料理に活用できます。 丑の日にウリを食べることで、夏を元気に乗り切るための栄養を補給し、縁起を担ぐ意味合いもあるのです。

牛肉・馬肉

牛肉や馬肉も、土用の丑の日に食べると縁起が良いとされています。
その理由は、「う」のつく食べ物を食べると夏バテ防止になるという考えから、牛(うし)や馬(うま)といった「う」のつく肉も同様に縁起が良いとされたためです。
<牛肉・馬肉が縁起が良いとされる理由>
・夏バテ防止になる
・精力増強効果がある
・栄養価が高い

牛肉や馬肉は、疲労回復を助ける栄養素が豊富で、特に暑い時期には積極的に摂取したい食材です。土用の丑の日に鰻を食べる習慣がない地域や、鰻が苦手な人は、代わりに牛肉や馬肉を食べるのも良いでしょう。

土用の時期にやってはいけないこと

土用の時期にやってはいけないこと
土用の時期には、避けるべき行動がいくつか存在します。この時期は季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期です。
そのため、以下のような行動は控えることが推奨されます。
<土用に避けるべき行動>
■1:土いじり
土を司る神様への冒涜とされ、体調不良や災いを招くと考えられています。
■2:新規事業の開始
季節の変わり目は、新しいことを始めるのに適していないとされます。準備期間に充て、時期を改めて開始するのが良いでしょう。
■3:大きな買い物
衝動買いをしやすく、後悔する可能性があるため、慎重に検討することが推奨されます。
■4:引越し
環境の変化は体調を崩しやすいため、土用期間中の引っ越しは避けるのが無難です。

土用期間中は、心身ともにゆっくりと休養し、体調を整えることを優先しましょう。焦らず、落ち着いて過ごすことが、健康維持に繋がります。

まとめ

土用の丑の日にはうなぎを食べる習慣が広く知られていますが、うなぎ以外にも様々な食べ物を食べることで、季節の変わり目を元気に乗り切ることができます。
土用の丑の日をきっかけに、食生活を見直したり、体を労わる習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。