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2025/12/23 公開

節分の食べ物7選!意味や由来を子供にも分かりやすく解説

節分の食べ物7選!意味や由来を子供にも分かりやすく解説
年があけたらすぐにやってくる節分。「節分には何を食べるの?」「どうして豆をまくの?」とお子さんに聞かれて、答えに困った経験はありませんか?
節分は、家族で季節の行事を楽しむ絶好の機会です。せっかくなら、節分にちなんだ食べ物を用意して、その意味や由来も一緒に伝えてあげたいですよね。

この記事では、節分に食べられる代表的な食べ物とその意味、そもそも節分とは何なのか、豆まきの正しいやり方まで、お子さんにも分かりやすい言葉で丁寧に解説します。
この記事を読めば、節分の準備は万端!家族みんなで福を呼び込み、素敵な一日を過ごしましょう。

節分に食べる代表的な食べ物7選
節分に食べる代表的な食べ物7選

節分には、邪気を払い、一年の健康や幸せを願う縁起の良い食べ物がたくさんあります。まずは、代表的な7つの食べ物とその意味を見ていきましょう。

恵方巻き(福を巻き込む縁起物)

節分の食べ物といえば、恵方巻きを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。七福神にちなんで7種類の具材を使い、福を巻き込むという意味が込められています。
太巻きを鬼の金棒に見立て、「鬼を退治する」という意味合いもあるそうです。恵方巻きを食べることで、商売繁盛や幸運を願います。

福豆(歳の数だけ食べて健康祈願)

豆まきで使った豆を「福豆」と呼びます。豆まきの後に、自分の年齢(数え年)の数だけ、あるいは年齢より1つ多く食べると、一年間健康に過ごせると言われています。
大豆は五穀の中でも特に栄養価が高く、神聖な力が宿ると考えられてきました。炒った大豆を使うのは、生の豆から芽が出ると縁起が悪いとされているためです。

いわし(鬼を追い払う魔除け)

節分には、いわしを食べる風習もあります。これは、いわしを焼くときに出る煙と強い臭いで鬼を追い払い、尖った骨は鬼の目を刺す魔除けになると信じられているためです。
焼いたいわしの頭を、トゲのある柊(ひいらぎ)の枝に刺して玄関に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習も、鬼が家に入ってくるのを防ぐためのおまじないです。

けんちん汁(体を温める行事食)

特に寒い関東地方を中心に、節分の行事食として親しまれているのがけんちん汁です。寒い時期に体を芯から温め、たくさんの根菜から栄養を摂るための食事として食べられてきました。
決まった具材はありませんが、大根、人参、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐などを入れて作られるのが一般的です。野菜の旨味が溶け込んだ優しい味わいは、家族みんなで楽しめます。

こんにゃく(お腹の砂払い)

昔から、こんにゃくは「お腹の砂払い」や「胃のほうき」と呼ばれてきました。これは、食物繊維が豊富なこんにゃくを食べることで、体の中に溜まった悪いものを大掃除できると信じられていたためです。
大晦日や節分など、年の節目にこんにゃくを食べて体を清め、新しい年を迎えるという風習が今も残っています。

そば(節分そばで厄落とし)

大晦日に「年越しそば」を食べるのは有名ですが、実は「節分そば」という風習もあります。これは、旧暦では立春が新年の始まりだったため、節分を「年の変わり目」と捉え、細く長いそばで厄を断ち切るために食べられていました。
江戸時代から続く風習で、一年の災厄を断ち切り、健康長寿を願う意味が込められています。

福茶(豆や昆布で無病息災)

「福茶」とは、一年の無病息災を願って飲む縁起の良いお茶のことです。豆まきで使った福豆、塩昆布、梅干しなど縁起の良いものを湯呑みに入れ、お湯を注いで作ります。
・福豆 :「まめに働く」「まめに暮らす」
・昆布: 「よろこぶ」
・梅:新春に咲く縁起の良い花
これらの語呂合わせからも、幸せへの願いが感じられますね。

そもそも節分とは?何をする日?
そもそも節分とは?何をする日?

食べ物の意味を知ると、節分という行事そのものについても気になってきますよね。ここでは、節分の基本を分かりやすく解説します。

節分は「季節を分ける日」

「節分」とは、もともと立春、立夏、立秋、立冬の前日、つまり「季節を分ける日」を指す言葉でした。 昔は季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられていたため、年に4回、邪気を払う行事が行われていたのです。
その中でも、冬から春へと変わる立春は、一年の始まりとして特に重要視されていました。そのため、現在では「節分」といえば立春の前日を指すのが一般的になっています。

鬼を追い払い福を招き入れる行事

昔の人々は、病気や災害、飢饉といった不幸な出来事を、目に見えない「鬼(邪気)」の仕業だと考えていました。
そこで、季節の変わり目である節分に、豆まきなどを行って鬼を追い払い、新しい年に福を呼び込むための行事が定着したのです。節分は、家族の健康と幸せを願う大切な日なんですね。

豆まきの正しいやり方と意味
豆まきの正しいやり方と意味

節分のメインイベントといえば、やはり豆まきです。子供も大人も楽しめる豆まきの意味と、正しいやり方を確認しておきましょう。

豆まきはなぜするの?由来と意味

豆まきには、豆(魔滅)をまくことで、病気や災いといった邪気(鬼)を追い払い、福を呼び込むという意味が込められています。
その昔、京都の鞍馬山に鬼が出たとき、神様のお告げ通りに大豆を鬼の目に投げつけて退治した、という伝説が由来の一つとされています。

準備するもの(福豆・枡)

豆まきを始める前に、以下のものを準備しましょう。
■福豆(炒った大豆)
神様が宿るとされる炒った大豆を使います。「拾い忘れた豆から芽が出るのは縁起が悪い」とされるため、必ず炒り豆を用意しましょう。市販の「節分豆」で大丈夫です。
■枡(ます)
豆を入れる器には、木製の枡を使うのが伝統的です。「福が増す(ます)」「益々(ますます)繁盛する」という語呂合わせで縁起が良いとされています。なければ、お皿や三方でも問題ありません。

豆まきの時間と正しい手順

豆まきは、鬼がやってくるとされる夜に行うのが一般的です。夜8時~10時頃を目安に始めましょう。
■1:窓や玄関を開ける
まずは鬼を追い出すために、家の窓や玄関をすべて開けます。
■2:「鬼は外!」と豆をまく
家の奥の部屋から順番に、玄関に向かって「鬼は外!」と声をかけながら豆をまきます。鬼を家の外に追い出すイメージです。
■3:すぐに窓や玄関を閉める
鬼を追い出したら、戻ってこないようにすぐに窓や玄関を閉めましょう。
■4:「福は内!」と豆をまく
最後に「福は内!」と言いながら、部屋の中に豆をまいて福を呼び込みます。

後片付けと福豆の食べ方

豆まきが終わったら、まいた豆を拾い集めます。そして、一年間の健康を願って、自分の年齢(数え年)の数、または年齢に1つ加えた数の豆を食べましょう。
数え年とは、生まれた年を1歳とし、元旦を迎えるたびに1歳ずつ年をとる数え方です。例えば、30歳の人なら30個か31個食べることになります。

恵方巻きの食べ方と2026年の恵方
恵方巻きの食べ方と2026年の恵方

今や節分の定番となった恵方巻き。その独特な食べ方のルールと、気になる2026年の恵方をご紹介します。

恵方巻きを食べる理由と由来

恵方巻きは、もともと大阪の商人たちの間で、商売繁盛と厄払いを願って始まった風習と言われています。(諸説あり)福を巻き込んだ太巻きを、縁が切れないように丸ごと一本食べることで、一年の幸運を願う食べ物です。
1990年代にコンビニエンスストアが全国で販売キャンペーンを行ったことから、一気に日本中に広まりました。

恵方を向いて無言で食べるルール

恵方巻きで幸運をしっかり掴むためには、いくつかのルールがあります。
■その年の恵方を向く
恵方とは、その年の福を司る「歳徳神(とくとくじん)」という神様がいる方角です。神様のいる方向を向いて食べることで、ご利益をいただけるとされています。
■願い事をしながら無言で食べる
食べている途中でしゃべってしまうと、福が逃げてしまうと言われています。心の中で願い事をしながら、最後まで黙々と食べきりましょう。
■一本丸かじりする
包丁で切り分けるのは「縁を切る」につながるため、縁起が悪いとされています。一人一本、丸かじりするのが基本です。

2026年(令和8年)の恵方

毎年変わる恵方。事前にしっかり確認しておきましょう。
2026年(令和8年)の恵方は「南南東」です。
食事の際に、家族みんなでスマートフォンのコンパスアプリなどを使って方角を確認すると盛り上がります。

地域で違う?節分の食べ物と風習
地域で違う?節分の食べ物と風習

全国共通の行事と思われがちな節分ですが、実は地域によってユニークな食べ物や風習が存在します。

関西の恵方巻き文化

恵方巻きの風習はもともと大阪を中心とした関西地方のもので、今でも節分には欠かせない食べ物として根付いています。 スーパーやデパートでは、多種多様な恵方巻きが並び、一大イベントとなっています。

関東のけんちん汁

関東地方では、寒い節分の日に体を温めるけんちん汁を食べる家庭が多く見られます。 厄除けの意味合いとともに、冬の行事食として親しまれています。

その他の地域の珍しい風習

日本各地には、まだまだ面白い風習があります。
■掛け声が違う
群馬県藤岡市の一部地域などでは「福は内、鬼は内」と唱えます。これは「改心した鬼も福の神として招き入れる」という優しい考え方に基づいています。
■落花生をまく
北海道、東北、信越、南九州などの地域では、大豆ではなく落花生をまきます。雪の中でも見つけやすく、殻付きなので衛生的という合理的な理由からです。
■くじらを食べる
山口県では「大きなものを食べると縁起が良い」ということから、節分にくじら料理を食べる習慣があります。
■ぜんざいを食べる
出雲地方では、小豆の赤色が厄除けの力を持つとされ、節分にぜんざいを食べる風習があります。

子供の疑問に答える節分Q&A
子供の疑問に答える節分Q&A

最後に、お子さんから聞かれそうな素朴な疑問に答えるQ&Aコーナーです。ぜひ、お子さんへの説明に使ってみてください。

なんで鬼は怖いの?

昔の人は、病気や地震、火事など、自分たちの力ではどうにもならない怖いことや悪いことを「鬼」の仕業だと考えていたからです。 目に見えない怖いもののシンボルが、あの怖い顔の鬼さんなんだよ。

なんで豆をまくの?

豆には、悪い鬼をやっつける特別なパワーがあると信じられていたからです。 それに、「魔(ま)を滅(めっ)する」で「まめ」。言葉遊びの意味もあって、鬼退治には豆が一番って言われているんだよ。

なぜ恵方巻きを黙って食べるの?

心の中で「一年元気に過ごせますように」ってお願い事をしながら食べているのに、途中でしゃべっちゃうと、そのお願い事と一緒に福の神様もどこかへ逃げてしまうと考えられているからだよ。

なぜいわしの頭を飾るの?

鬼はいわしを焼いたときの煙と臭い、それから柊(ひいらぎ)の葉っぱのトゲトゲが大の苦手だからだよ。 鬼さんがお家に入ってこられないように、玄関に飾ってお守りにするんだ。

まとめ
まとめ

この記事では、節分に食べる代表的な食べ物や、節分という行事の意味、豆まきの方法などを解説しました。
・節分は、季節の変わり目に邪気を払い、福を願う大切な行事
・恵方巻きや福豆、いわしなどの食べ物には、それぞれ健康や幸せを願う意味が込められている
・豆まきや恵方巻きには、福を呼び込むためのルールがある

食べ物に込められた意味を知ると、節分がより一層特別な日に感じられますね。
今年の節分は、ぜひご家族で縁起の良い食べ物を取り入れて、豆まきをしながら楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。皆さんのご家庭に、たくさんの福が訪れますように。