夏に旬を迎えるきゅうりは、シャキシャキとした食感とみずみずしさが魅力の夏野菜の代表格です。この記事では、そんなきゅうりの旬の時期や栄養素、様々な種類についてご紹介します。
新鮮なきゅうりの選び方や、冷蔵・冷凍での保存方法も解説。さらに、貸別荘やコテージでの調理に最適な、きゅうりを使った簡単レシピもご紹介しますので、夏の食卓を彩るヒントにしてください。
夏野菜の代表格、きゅうりの魅力に迫る!

夏野菜の代表格、きゅうり。その魅力は、みずみずしい食感とさっぱりとした味わいにあります。この記事では、きゅうりの旬の時期や、知られざる栄養素についてご紹介します。
また「きゅうりは緑黄色野菜なの?」という疑問にもお答えします。これらのポイントを通して、きゅうりの魅力をさらに深く掘り下げていきましょう。
きゅうりの旬の時期を知ろう
きゅうりの旬は、一般的に夏、特に7月から8月にかけてです。
この時期に旬を迎える理由は、生育に適した気温と日照時間が関係しています。きゅうりは高温多湿を好み、十分な日光を浴びることで、みずみずしく美味しい実をつけるからです。
<きゅうりの旬の時期>
・露地栽培:7月~9月
・ハウス栽培:通年
露地栽培のきゅうりは、自然の恵みをたっぷり受けて育つため、味が濃く、シャキシャキとした食感が特徴です。一方、ハウス栽培のきゅうりは、温度管理や水やりなどが徹底されているため、安定した品質で長期間収穫できます。
そのため、夏にスーパーなどで見かけるきゅうりは、最も美味しく、栄養価も高い状態であると言えるでしょう。
主な栄養素
きゅうりの主な栄養素は、水分、カリウム、ビタミンKです。これらの栄養素は、私たちの健康維持に役立ちます。
きゅうりは約95%が水分で構成されており、体の水分補給に最適です。また、利尿作用のあるカリウムも含み、体内の余分なナトリウムを排出する効果が期待できます。
さらに、血液凝固を助けるビタミンKも含まれています。
<きゅうりの主な栄養素>
・水分
・カリウム
・ビタミンK
きゅうりは緑黄色野菜?
きゅうりは緑黄色野菜?という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、結論から言うと、一般的には淡色野菜に分類されます。
緑黄色野菜とは、原則として可食部100g当たりカロテン含有量が600μg以上の野菜を指します。
きゅうりのカロテン含有量は、100gあたり約300μg程度であり、緑黄色野菜の基準には達していません。
ただし、例外として、カロテン含有量が基準に満たなくても、摂取頻度や重要度が高い野菜は緑黄色野菜として扱われることがあります。きゅうりは食卓に並ぶ頻度が高い野菜ですが、栄養価の面から見ると、やはり淡色野菜に分類されるのが一般的です。
主な種類

きゅうりには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。主な種類は以下の通りです。
・白イボきゅうり
・イボ無しきゅうり
・ラリーノ
・デコきゅう
・夏すずみ
・クウェルティ
・キントン
・マイクロきゅうり(きゅうりメロン)
これらの種類について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
白イボきゅうり
白イボきゅうりは、その名の通り表面に白いイボがあるのが特徴です。
これは昔から栽培されてきた品種で、現在主流の緑色のきゅうりと比べると、歯ごたえがあり、青臭さが少ないのが特徴です。
<白イボきゅうりの特徴>
・歯ごたえが良い
・青臭さが少ない
・イボが目立つ
・皮がやや硬い
・日持ちがしにくい
これらの特徴から、サラダや漬物など、食感や風味を活かす料理に向いています。また、イボが多いほど新鮮であるという見方もあります。しかし、緑色のきゅうりに比べて日持ちがしないため、購入後は早めに食べるのがおすすめです。 白イボきゅうりは、独特の食感と風味が楽しめる、昔ながらの美味しいきゅうりです。
イボ無しきゅうり
イボ無しきゅうりは、その滑らかな外観と食べやすさで人気があります。
好まれる理由は、主に食感と調理のしやすさにあります。表面にイボがないため、口当たりが良く、皮を剥かずにそのまま食べられる点が魅力です。また、調理の際も、イボがあるきゅうりと比べて下処理の手間が省けるという利点があります。
<イボ無しきゅうりの特徴>
・皮が薄くて柔らかい
・苦味が少ない
・サラダに最適
・食感がなめらか
・見た目が美しい
これらの特徴から、イボ無しきゅうりは、サラダなどの生食に適しており、見た目の美しさも重視される料理によく用いられます。また、苦味が少ないため、子供から大人まで幅広い世代に好まれる傾向があります。滑らかな食感と扱いやすさから、様々な料理に活用できるでしょう。
ラリーノ
ラリーノの特徴は、苦味が少なく、サラダに最適なきゅうりであることです。
一般的なきゅうりと比較して苦味が少ないため、生で食べるのがおすすめです。サラダに加えることで、シャキシャキとした食感とみずみずしさを楽しむことができます。
<ラリーノの特徴>
・苦味が少ない
・サラダに最適
・生食におすすめ
・みずみずしい
・シャキシャキ食感
特に、きゅうりの苦味が苦手な方やお子様でも食べやすい品種です。ぜひ、貸別荘でのバーベキューやサラダに加えて、ラリーノならではの美味しさを味わってみてください。
デコきゅう
デコきゅうは、家庭菜園でも人気のユニークなきゅうりです。
その魅力は、何と言っても可愛らしい見た目にあります。専用の型に入れて栽培することで、星形やハート形など、様々な形にきゅうりを育てることができるのです。
<デコきゅうの特徴>
・食卓の話題作り
・子供も野菜好きに
・栽培も楽しめる
・ギフトにも最適
・料理のアクセント
これらの要素が組み合わさり、食卓をより楽しく、豊かなものにしてくれます。お子様と一緒に栽培すれば、食育にも繋がり、野菜嫌い克服のきっかけになるかもしれません。また、そのユニークな見た目から、ちょっとした贈り物としても喜ばれるでしょう。
このように、デコきゅうは見た目だけでなく、様々な魅力を秘めたきゅうりなのです。
夏すずみ
夏すずみは、家庭菜園でも人気の高い品種です。その理由は、病気に強く、初心者でも育てやすいからです。
<夏すずみの特徴>
・育てやすい
・収穫量が多い
・みずみずしい
・シャキシャキ食感
・生食に向く
夏すずみは、果肉が緻密で水分が多く、シャキシャキとした食感が特徴です。サラダや漬物など、生で食べるのがおすすめです。
クウェルティ
クウェルティは、家庭菜園でも育てやすい品種として人気があります。
その理由は、病気に強く、初心者でも比較的簡単に栽培できる点にあります。また、プランター栽培にも適しており、ベランダなど限られたスペースでも育てやすいのが特徴です。
<クウェルティの特徴>
・病気に強い
・育てやすい
・プランター栽培OK
これらの特徴から、クウェルティは家庭菜園にぴったりのきゅうりと言えるでしょう。ぜひ、新鮮なクウェルティを自宅で育てて、味わってみてください。
キントン
キントンは、果肉が厚く、キュウリ特有の青臭さが少ないのが特徴です。その理由は、一般的なキュウリよりも水分が少なく、味が濃縮されているためです。
<キントンの特徴>
・果肉が厚い
・青臭さが少ない
・水分が少ない
・味が濃い
これらの特徴から、サラダや漬物など、様々な料理に活用できます。特に、シャキシャキとした食感と濃厚な味わいは、生で食べるのがおすすめです。
マイクロきゅうり(きゅうりメロン)
マイクロきゅうりは、一口サイズの可愛らしい見た目と、普通のきゅうりとは異なる風味が特徴です。その特徴は、そのユニークな外観と味わいにあります。
<マイクロきゅうりの特徴>
・小さくて可愛らしい
・サクサクした食感
・ほんのりとした甘み
・苦味が少ない
これらの特徴から、サラダやピクルス、料理の付け合わせなど、様々な用途で楽しむことができます。特に、そのまま食べられる手軽さが魅力で、お弁当やパーティー料理にも最適です。
マイクロきゅうりは、見た目も味も楽しめる、食卓を彩るユニークな存在です。
選ぶ際のポイント!新鮮なきゅうりの見分け方

新鮮なきゅうりは、サラダや漬物など、そのまま食べるのがおすすめです。みずみずしい食感と、きゅうり本来の風味を存分に楽しめます。
新鮮なきゅうりの特性を探る
新鮮なきゅうりを見分けるには、いくつかのポイントがあります。見分けるポイントは以下の通りです。
<新鮮なきゅうりのポイント>
・色が濃い緑色
・全体的にハリがある
・イボがしっかり立っている
・ずっしり重みを感じる
・ヘタがみずみずしい
これらのポイントを参考に、新鮮でおいしいきゅうりを選んでみてください。色が濃く、ハリがあり、イボが立っているものは新鮮です。また、持った時にずっしりと重みを感じるもの、ヘタがみずみずしいものは、水分をたっぷり含んでいて新鮮な証拠です。
鮮度を保つためのきゅうりの保存方法

きゅうりの鮮度を保つには、冷蔵と冷凍という2つの保存方法が有効です。冷蔵では、適切な環境下でシャキシャキ感を長持ちさせ、冷凍は調理用として様々な料理に活用できます。
用途に合わせて保存方法を使い分けることで、きゅうりをおいしく長く楽しむことができます。
冷蔵保存
きゅうりの鮮度を保つためには、冷蔵保存が効果的です。きゅうりは水分が多く、乾燥に弱い野菜です。
そのまま冷蔵庫に入れると水分が蒸発し、しなびてしまうことがあります。
<冷蔵保存のポイント>
・水分を拭き取る
・1本ずつラップで包む
・冷蔵庫の野菜室へ
・ヘタを上にして立てる
これらの工夫によって、きゅうりの水分を保ち、鮮度を長持ちさせることができます。ラップで包むことで乾燥を防ぎ、立てて保存することで、きゅうりが重みで傷むのを防ぎます。適切な方法で保存することで、シャキシャキとした食感を長く楽しむことができます。
冷凍保存
きゅうりの冷凍保存は、シャキシャキとした食感は損なわれるものの、調理方法によっては美味しく食べられます。
きゅうりを冷凍すると、細胞が破壊されて水分が出てきてしまうため、食感が大きく変化します。しかし、以下のような工夫をすることで、冷凍保存したきゅうりも活用できます。
<冷凍きゅうりの活用方法>
・スープ
・炒め物
・スムージー
冷凍したきゅうりは、加熱調理することで食感の変化が気になりにくくなります。スープや炒め物に入れると、水分が出て味が染み込みやすくなるため、美味しくいただけます。また、スムージーにすれば、食感を気にせず手軽に栄養を摂取できます。生のままでは味わえない、しんなりとした食感もまた違った魅力があります。冷凍保存することで長期保存が可能になり、様々な料理に活用できるため、ぜひ試してみてください。
貸別荘やコテージで使えるきゅうりを使ったレシピ
貸別荘やコテージでの食事に、きゅうりを使った簡単レシピはいかがでしょう。シャキシャキとした食感が楽しめる浅漬け、ツナとの相性抜群なマヨ和え、さっぱりといただけるマリネなど、手軽に作れるメニューが揃っています。
これらのレシピは、素材の味を生かしたシンプルな調理法なので、ぜひ試してみてください。
きゅうりの浅漬け

浅漬けは、手軽に作れてさっぱりと美味しい夏の定番料理です。
短時間で味が染み込むため、すぐに食べられるのが魅力です。塩もみすることで水分を抜き、味が染み込みやすく、食感も良くなります。様々な調味料や香味野菜との組み合わせで、バリエーション豊かな浅漬けを楽しめます。
<材料>
・きゅうり:3本
・塩:小さじ1
・醤油:大さじ2
・酢:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・輪切り唐辛子:少々
浅漬けとして美味しく食べるには、下処理が重要です。板ずりすることで青臭さを軽減し、調味料の浸透を助けます。浅漬けを作る際は、清潔な保存容器を使用し、冷蔵庫で保存しましょう。食べる直前に和えると、シャキシャキとした食感が楽しめます。
きゅうりとツナのマヨ和え

夏の食卓にぴったりの簡単でおいしい一品です。きゅうりのシャキシャキとした食感と、ツナの旨味、マヨネーズのコクが絶妙に組み合わさり、箸休めやお弁当のおかずにも最適です。
<作り方>
1:きゅうりを薄切りにする
2:塩もみして水気を絞る
3:ツナ缶の油を切る
4:マヨネーズと和える
5:塩胡椒で味を調える
美味しく作るポイントは、きゅうりの水気をしっかりと絞ることです。
水気が残っていると、味がぼやけて水っぽくなってしまいます。また、ツナ缶は油を切ることで、よりさっぱりと食べられます。お好みで、ブラックペッパーやレモン汁などを加えても美味しくいただけます。
きゅうりとトマトのマリネ

夏にぴったりの爽やかな一品、きゅうりとトマトのマリネ。火を使わずに簡単に作れるので、貸別荘やコテージでの調理にも最適です。冷蔵庫で冷やして、さっぱりといただきましょう。
<作り方>
1:きゅうりを薄切りにする
2:トマトをざく切りにする
3:材料を混ぜ合わせる
4:冷蔵庫で冷やす
5:器に盛り付ける
マリネ液の配合はお好みで調整してください。レモン汁やハーブを加えるのもおすすめです。また、タマネギやパプリカなどの野菜を加えても美味しくいただけます。冷蔵庫でよく冷やしてからお召し上がりください。
まとめ

きゅうりは、その爽やかな風味とシャキシャキとした食感で、夏にぴったりの野菜です。 様々な料理に活用でき、特に暑い季節には食欲をそそる存在として重宝します。
きゅうりの魅力は、用途の広さと手軽さにあります。 サラダや和え物、漬物など、様々な料理に生のまま使えるだけでなく、炒め物やスープの具材としても活用できます。 また、水分が豊富で低カロリーなため、健康を気にする方にもおすすめです。