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2026/07/23 公開

【2025年確定値】観光庁データで見る2025年の宿泊需要|日本人減・地方一部で二桁増

【2025年確定値】観光庁データで見る2025年の宿泊需要|日本人減・地方一部で二桁増
宿泊業界の需要動向をつかむうえで欠かせないのが、観光庁が毎月公表している「宿泊旅行統計調査」です。2026年7月に、2025年(1月〜12月)の年間値(確定値)が公表されました。

観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2025年の国内宿泊需要は、外国人宿泊が伸びる一方、日本人宿泊は減少しました。

ただし、全国一律に需要が落ち込んだわけではなく、一部の地方では前年を大きく上回っています。

本記事では、全国の延べ宿泊者数、都道府県別の増減、施設タイプ別の稼働率を整理したうえで、TRIPTO独自データと照らし合わせながら、貸別荘・コテージ市場の実態を確認します。

<目次>
【観光庁データ最新】宿泊旅行統計から見る2025年の宿泊需要|日本人は減少、地方部の一部で二桁増
宿泊旅行統計調査とは|集計対象とデータの見方

延べ宿泊者数は微増|日本人2.7%減、外国人9.4%増
日本人延べ宿泊者数|前年比-2.7%
外国人延べ宿泊者数|前年比+9.4%

客室稼働率は全施設タイプで改善|大阪府が全国トップ
施設タイプ別の客室稼働率の推移
都道府県別トップは大阪府78.6%

日本人延べ宿泊者数は全国的に減少|青森県・三重県は10.6%増
日本人延べ宿泊者数の推移
日本人延べ宿泊者数が伸びている県の共通点

外国人延べ宿泊者数は地方部が19.1%増|三大都市圏の伸び(5.1%増)を大きく上回る
国・地域別ランキングと伸び率
日本人動向との重なりと乖離

TRIPTO独自データで見る、地方部の貸別荘への関心と予約動向
ページ閲覧データで見る、貸別荘への地域別関心
予約データで見る、実際に選ばれている貸別荘エリア
観光庁データとTRIPTOデータのギャップから見える、貸別荘需要のリアル

まとめ

🏡貸別荘・コテージを探すなら、TRIPTO

howtoreaddata宿泊旅行統計調査とは|集計対象とデータの見方

要約
✅観光庁が全国74,590施設を対象に毎月実施
✅本記事は2026年7月公表の確定値を使用
✅消費額調査とは異なり宿泊実績を示すデータ

宿泊旅行統計調査は、観光庁が全国のホテル・旅館・簡易宿所(民泊施設や貸別荘など)・会社や団体の宿泊所などを対象に毎月実施している調査で、2025年の確定値は全国74,590施設を対象としています。

調査結果は速報値として先に公表され、その後、追加で回収した調査票を反映した確定値が改めて公表される流れになっており、本記事で扱う数値は、2026年7月6日に公表された確定値をベースにしています。

なお、観光庁は延べ宿泊者数や客室稼働率を扱う本調査のほかに、旅行消費額を扱う「旅行・観光消費動向調査」も実施しています。

本記事が扱うのは延べ宿泊者数・稼働率などの実績値であり、消費額の動向については別の切り口になる点にご留意ください。

totalovernightguests延べ宿泊者数は微増|日本人2.7%減、外国人9.4%増

延べ宿泊者数は6.6億人泊|全体は微増も日本人宿泊者は減少
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査 2025年(令和7年)年間値」
2025年の延べ宿泊者数(全体)は6億6,111万人泊で、前年比+0.3%、コロナ禍前の2019年比では+10.9%となりました。

数字だけを見れば宿泊需要は堅調に見えますが、これは日本人宿泊者数の減少と外国人宿泊者数の増加という、対照的な動きが重なった結果です。

要約
✅延べ宿泊者数は6.6億人泊(前年比+0.3%)
✅全体の微増という数字の裏で「日本人減・外国人増」という真逆の動き
✅この構造が、後述する地域別の二極化にもつながっている

japanese日本人延べ宿泊者数|前年比-2.7%

日本人の延べ宿泊者数は4億8,118万人泊で、前年比-2.7%となりました。

2019年比では+0.2%とほぼ横ばいであり、コロナ禍からの回復という意味では戻りきってはいるものの、直近1年で見ると減少に転じています。

全国旅行支援など需要喚起策の反動や、物価上昇による旅行控えなど、複数の要因が重なっている可能性があります。

foreignvisitors外国人延べ宿泊者数|前年比+9.4%

一方、外国人の延べ宿泊者数は1億7,992万人泊で、前年比+9.4%と大きく伸びています。2019年比では+55.6%となっており、コロナ禍前の水準を大幅に上回りました。

延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合は27.2%に達しており、宿泊市場における訪日客の存在感は年々大きくなっています。

roomoccupancyrate客室稼働率は全施設タイプで改善|大阪府が全国トップ

次に、「どの種類の宿泊施設が利用されているか」を客室稼働率から確認します。

要約
✅客室稼働率(全体):61.6%(前年比+2.0pt)
✅旅館・ホテル・簡易宿所のすべての施設タイプで前年から稼働率が改善
✅稼働率の上昇は宿泊予約の取りづらさを意味する

occupancyratetrend施設タイプ別の客室稼働率の推移
客室稼働率は全施設タイプで改善|大阪府が全国トップ

施設タイプ別に見ると、ビジネスホテルが75.3%、シティホテルが74.1%と高水準で推移している一方、旅館は38.2%、簡易宿所は29.6%にとどまっています。

ビジネス需要の底堅さに加え、都市部を中心とした宿泊施設が観光・インバウンド需要を取り込み、高い稼働率を維持している可能性が考えられます。

topprefectures都道府県別トップは大阪府78.6%

全体の客室稼働率上位3都府県|施設タイプ別の稼働率
都道府県別に見ると、大阪府の客室稼働率が78.6%と全国で最も高い結果となりました。

大阪万博での宿泊ニーズも手伝い、ビジネスホテル・シティホテル・簡易宿所で稼働率トップに。インバウンド需要と国内出張需要の両方を取り込んでいる様子がうかがえます。

nationwidedecline日本人延べ宿泊者数は全国的に減少|青森県・三重県は10.6%増

日本人の延べ宿泊者数は全国計で前年比-2.7%と減少していますが、都道府県別に見ると必ずしも一様ではありません

要約
✅全国計は前年比-2.7%と減少
✅青森県・三重県は前年比+10.6%
✅「全国減・一部地方増」という二極化構図

japaneseovernightgueststrend日本人延べ宿泊者数の推移

全国合計では日本人宿泊者数が減少していますが、地域別に見ると増減には大きな差があります。ここからは、都道府県ごとの動きを確認します。
日本人延べ宿泊者数の増加率上位2県・減少率上位2県
青森県・三重県はいずれも前年比+10.6%の伸びを記録しました。

一方で、秋田県は前年比-6.1%、山形県は前年比-4.2%となっており、地方であれば一律に伸びているわけではなく、伸びている県と減少している県の差がはっきりと分かれています。

commonfeatures日本人延べ宿泊者数が伸びている県の共通点

青森県・三重県に共通するのは、外国人延べ宿泊者数の伸び率も高い水準にあるという点です。

青森県は外国人が前年比+31.4%、三重県は同+57.7%と、いずれも全国平均(+9.4%)を大きく上回っています。

日本人と外国人の宿泊需要が同時に伸びていることから、訪日需要の拡大も、地域全体の延べ宿泊者数を押し上げた一因と考えられます。

foreigntotalovernightguests外国人延べ宿泊者数は地方部が19.1%増|三大都市圏の伸び(5.1%増)を大きく上回る

三大都市圏・地方部の外国人延べ宿泊者数の推移

外国人延べ宿泊者数の動きをエリア別に見ると、三大都市圏よりも地方部のほうが高い伸びを示しています。

要約
✅三大都市圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・京都・兵庫)の外国人延べ宿泊者数は+5.1%
✅地方部(それ以外の道県)は前年比+19.1%と、三大都市圏の3倍以上の伸び率
✅地方部が占める構成比も年々上昇、訪日需要の裾野が都市部から地方へ

nationalityranking国・地域別ランキングと伸び率

外国人延べ宿泊者数の国・地域別ランキングと前年比
外国人延べ宿泊者数の国・地域別構成比を見ると、第1位は中国(19.7%)、第2位は台湾(12.9%)、第3位は韓国(11.5%)、第4位は米国(11.2%)、第5位は香港(4.3%)となっており、上位5ヵ国・地域で全体の約59.6%を占めています。

一方、前年比の伸び率で最も高かったのはロシアで、+104.4%増の95.1万人でした。

overlapanddivergence日本人動向との重なりと乖離

外国人延べ宿泊者数が地方部で伸びているという傾向は、前段で見た青森県・三重県の日本人延べ宿泊者数の伸びとも重なります。

一方、北海道では、外国人延べ宿泊者数が前年比+29.0%と大きく伸びているのに対し、日本人延べ宿泊者数は前年比-3.3%と減少しており、青森県・三重県のような「日本人・外国人ともに伸びる」構図とは異なります。

それでも、日本人と外国人を合わせた延べ宿泊者数は前年比+4.2%となっており、外国人宿泊者数の増加が全体を押し上げています。北海道は、外国人需要が宿泊需要の成長を牽引する「外国人主導型」の動きと捉えられます。

triptooriginaldataTRIPTO独自データで見る、地方部の貸別荘への関心と予約動向

ここまで見てきた観光庁データは、青森県・三重県・北海道など一部の地方部で宿泊需要が拡大していることを示していました。

この傾向は、貸別荘への関心・予約動向にも表れているのでしょうか?TRIPTOの独自データを基に確認しました。

要約
✅TRIPTO全体の予約件数(宿泊済ベース)は前年比+99.1%とほぼ倍増
✅予約・閲覧とも上位は千葉・静岡・山梨など、首都圏からアクセスしやすいエリア
✅三重県は予約件数+84.6%と大きく伸長

まず前提として、TRIPTO全体の予約件数はこの1年でほぼ倍増しており、事業自体が急成長していることを踏まえた上で、都道府県別の内訳を見る必要があります。

regionalinterestページ閲覧データで見る、貸別荘への地域別関心

ここからは、観光庁の宿泊実績とは別に、TRIPTO内の都道府県・地域別ページの閲覧状況を確認します。対象期間は2025年5月1日から12月31日で、各ページの表示回数を集計しました。

なお、表示回数はユーザーの関心を示す指標であり、検索回数、予約数、実際の宿泊者数を示すものではありません。
TRIPTOの都道府県・地域別ページ表示回数 TOP5

最も表示回数が多かったのは千葉県ででした。次いで静岡県、山梨県、神奈川県、栃木県となっています。

上位5地域は全て関東エリアとなっており、首都圏から車でアクセスしやすい地域や、富士山・海・高原などの自然観光資源を持つ地域に関心が集中しています。

actuallychosen予約データで見る、実際に選ばれている貸別荘エリア

続いて、TRIPTOの予約データから、実際に宿泊予約が成立した地域の動きを見ていきます。閲覧データが旅行先を検討する段階の関心を示すのに対し、予約データは実際の予約行動を示しています。
TRIPTOの都道府県・地域別宿泊件数 TOP10
対象期間:2024年1月1日~12月31日、2025年1月1日~12月31日
※宿泊日を基準に集計。キャンセル済み予約を除く。
※1予約を1件として集計。
予約件数で上位を占めたのは、千葉県、静岡県、山梨県、栃木県、群馬県です。

いずれも首都圏から日帰り〜1泊圏内でアクセスできるエリアであり、貸別荘の需要は近場でのレジャー利用に選ばれている可能性がうかがえます。

gap観光庁データとTRIPTOデータのギャップから見える、貸別荘需要のリアル

観光庁データで日本人延べ宿泊者数の伸びが際立っていた三重県は、TRIPTOの予約件数でも7位にランクインしており前年比+84.6%の伸びを示しました。

単体で見れば大きな伸びですが、TRIPTO全体の伸び率(+99.1%)と比べると、成長ペースはやや下回っており、突出した伸びとまでは言えません。

こうして見ると、観光庁データが示す地方部の宿泊需要拡大は、現時点では必ずしも貸別荘の予約動向とは連動しておらず、貸別荘の需要は、首都圏から比較的アクセスしやすいエリアに集まる傾向が浮かび上がりました。

matomeまとめ

2025年の宿泊旅行統計調査(確定値)から見えてきたのは、延べ宿泊者数全体の微増という数字の裏で進む、日本人と外国人、そして都市部と地方部という2つの軸での二極化です。

全国的には日本人の宿泊需要が伸び悩む一方、青森県・三重県のように日本人・外国人ともに宿泊需要が拡大している地域や、北海道のように外国人需要が牽引役となっている地域も存在します。

こうした地方部での宿泊需要の広がりが、そのまま貸別荘需要の拡大につながっているとは言えません。

TRIPTOの独自データを見る限り、貸別荘の需要が集まっているのは、青森県や秋田県のような遠方の地方部ではなく、千葉県・静岡県・山梨県といった首都圏近郊のレジャーエリアです。

宿泊統計全体の数字だけでは見えない、貸別荘ならではの需要の形がここにあります。

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TRIPTO編集部
TRIPTO編集部では、貸別荘・コテージ・一棟貸しを中心に、滞在型の旅の魅力を発信しています。家族旅行、大人数でのグループ旅、ペットとの旅、バーベキューやサウナを目的にした旅まで、"滞在すること"の豊かさを日々探求中。読んだ方が宿泊シーンを自然と思い描けるような記事づくりを、大切にしています。