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2024/12/27 公開

古民家とは?築年数や空き家との違い、魅力を徹底解説!

古民家とは?築年数や空き家との違い、魅力を徹底解説!
日本の伝統的な建築様式や文化を今に伝える古民家。近年では古民家の魅力が再評価され、カフェや宿泊施設としての活用が注目を集めています。
古民家とはどのような建物なのか、定義や特徴、魅力、そして実際に宿泊できる施設まで幅広く解説します。

古民家とは?基本的な意味と定義

古民家とは?基本的な意味と定義
古民家とは、一般的に昔ながらの伝統的な日本家屋を指す言葉です。古民家自体に明確な定義はなく、時代背景地域によって意味合いは異なります。
現在では一般的に、古民家は以下のような特徴を持つ建物を指すことが多いです。
  • 伝統的な日本の建築様式を持つ
  • 木造建築が主体
  • 一定の年数(通常50年以上)が経過している
  • 歴史的、文化的価値がある
古民家は単に古い家屋というだけでなく、その時代の生活様式や文化、技術を現代に伝える貴重な文化遺産としての側面も持っています。そのため、近年では保存や活用の動きが活発化しています。

古民家の言い換え表現と英語

古民家は伝統的な日本家屋を指す言葉であるため、英語でもそのまま「Kominka」と表記し、海外でも認知されつつあります。
一般的に 「traditional Japanese house」 や 「old Japanese house」 と表現されていましたが、近年では日本語をそのまま使用するケースが増えています。
そんな古民家は現在、外国人観光客に人気のスポットとなりました。日本の伝統文化を直接体験でき、SNS映えする写真スポットとして訪れる観光客が増えているようです。
ちなみに「伝統的日本家屋」や「古家(ふるいえ)」「古屋(ふるや)」「古民居(こみんきょ)」「町家(まちや)」は古民家を言い換えた言葉であり、意味は同じです。

古民家とは築何年から?古い家との違いとは?

古民家とは築何年から?古い家との違いとは?
古民家と判断する基準となる築年数について、法律や制度上の明確な定義は存在しません
しかし、一般的には以下のような目安が広く認知されています。
  • ・築50年以上:多くの場合、築50年を超える家屋を古民家と呼ぶことが多い
  • ・築100年以上:より厳密な定義では、築100年を超える家屋を古民家とする場合もある
  • ・戦前建築:第二次世界大戦以前に建てられた家屋を古民家とする考え方もある
古民家は単に築年数だけでなく、建築様式や使用されている材料、歴史的背景なども考慮して総合的に判断されることが多いです。

古い家との違い

明確な定義はないものの、単純に古いだけの家は古民家に当てはまりません。古民家と単なる古い家との違いについて簡単にご紹介します。

建築様式

  • ・古民家:伝統的な日本建築の様式(寄棟造り、入母屋造りなど)を持つ
  • ・古い家:必ずしも伝統的な様式ではなく、近代的な建築様式の場合もある

使用材料

  • ・古民家:木材、土壁、瓦など自然素材が中心
  • ・古い家:コンクリートや鉄骨など、近代的な材料が使用されていることもある

文化的価値

  • ・古民家:その時代の生活様式や文化を反映した歴史的・文化的価値がある
  • ・古い家:必ずしも特別な文化的価値を持たない場合もある

空間構成

  • ・古民家:土間、縁側、座敷など、伝統的な日本家屋特有の空間構成を持つ
  • ・古い家:洋風の間取りや近代的な設備を持つ場合もある

保存・活用の価値

  • ・古民家:文化財としての価値や、リノベーションによる再活用の可能性が高い
  • ・古い家:必ずしも保存や再活用の対象とならない場合もある
古民家は単に古いというだけでなく、日本の伝統的な建築文化を体現する貴重な存在として認識されています。

古民家と空き家の違い

古民家と空き家は、しばしば混同されることがありますが明確な違いがあります。

定義

  • ・古民家:伝統的な日本建築様式を持つ古い家屋
  • ・空き家:居住者がおらず、長期間使用されていない建物

発生原因

  • ・古民家:時代の変化に伴う生活様式の変化、維持管理の困難さなど
  • ・空き家:人口減少、都市部への人口集中、相続問題など

価値

  • ・古民家:歴史的・文化的価値を持つことが多い
  • ・空き家:必ずしも特別な価値を持たない場合が多い

再利用の可能性

  • ・古民家:カフェ、宿泊施設、文化施設などへの転用が注目されている
  • ・空き家:取り壊しや再開発の対象となることが多い

社会問題としての認識

  • ・古民家:文化財保護や地域活性化の観点から注目されている
  • ・空き家:防犯、景観悪化、地域コミュニティの衰退などの問題として認識されている
なお、古民家も空き家になる可能性があり、その場合は両者の特徴を併せ持つことになります。実際、多くの古民家が空き家となっており、活用方法が課題となっています。

古民家の魅力とは? 時を超えて愛される理由を探る

古民家の魅力とは? 時を超えて愛される理由を探る
古民家が時代を超えて愛され続ける理由には、さまざまな魅力があるからです。外国人観光客にも人気のある古民家の魅力について、詳しく解説します。

歴史と伝統を感じられる建築様式

古民家の最大の魅力のひとつが、伝統的な日本家屋の美しさにあります。
まず、注目したいのが古民家の伝統的な木造建築技術です。釘を使わずに木材同士を組み合わせる「木組み」で建築されている点が大きな特徴となっており、建物に柔軟性を持たせ、地震にも強い構造を実現。
そして古民家は日本家屋の象徴的な特徴である、寄棟造りや入母屋造りなど独特の屋根の形状をしています。災害の多い日本ならではの形状で、豪雨や強風から家を守る機能性と美しい外観を両立しています。
光を柔らかく通す障子や、空間を自在に仕切る襖、そして内と外をつなぐ中間的な空間である縁側も、古民家の特徴のひとつとなっています。
中には欄間や格子窓など、機能性と美しさを兼ね備えた装飾的要素で、さらに魅力を高めている古民家も。
そんな古民家の建築様式は、長い歴史の中で洗練され、日本の気候風土に適応してきたものです。古民家に足を踏み入れると、日本の文化や歴史が凝縮されていることを感じることができるでしょう。

自然素材が生み出す心地よい空間

古民家で主に使われている自然素材は、独自の心地よい空間を作る要因となっています。
古民家の心地よい空間を作り上げる自然素材について、効果とともにご紹介します。

木材

  • ・調湿効果:湿度を適度に保ち、快適な室内環境を作る
  • ・香り:木の香りにはリラックス効果がある
  • ・温かみ:視覚的にも触覚的にも温かみを感じさせる

土壁

  • ・調湿効果:木材同様、湿度を調整する効果がある
  • ・断熱性:夏は涼しく、冬は暖かい空間を作る
  • ・空気清浄効果:有害物質を吸着する効果がある

  • ・クッション性:歩行や座る際の衝撃を和らげる
  • ・調湿効果:湿度を調整し、快適な室内環境を維持する
  • ・香り:い草の香りはリラックス効果が期待されている

  • ・断熱性:夏の暑さを遮断し、冬の暖かさを逃さない
  • ・耐久性:適切なメンテナンスで100年以上使用可能
  • ・美観:日本家屋の外観を特徴づける重要な要素
古民家の自然素材は、人工的な材料にはない独特の質感や香り、あたたかみを持っています。また、経年変化によって味わいが増していくのも特徴です。
自然素材を使用した空間で過ごすことで、心身ともにリラックスし、自然との調和を感じることができるでしょう。

ゆったりとした時間の流れを感じられる雰囲気

古民家には、ゆったりとした時間の流れを感じられる独特の雰囲気があります。
古民家独自の雰囲気を作っている要因は、天井が高く開放感のある広々とした空間や、内と外をつなぐことで季節の移ろいを感じられる縁側の存在が大きいでしょう。
また、障子や襖を開けると庭と一体化する空間設計になっており、四季折々の自然を楽しめる日本庭園が付いていることも。
ほかにもさまざまな要素が組み合わさって、古民家特有の落ち着いた雰囲気が生まれています。だからこそ古民家では、ゆったりとした時間の流れを感じられるのです。

古民家カフェや宿泊施設が人気上昇中!

古民家カフェや宿泊施設が人気上昇中!
近年、古民家をリノベーションしたカフェやレストラン、宿泊施設が人気を集めています。
忙しい現代では、懐かしさや温かみを感じるノスタルジックな雰囲気が求められることも多いです。古民家をリノベーションした施設では、手軽にそのような雰囲気を堪能でき、非日常的な体験を得られるため、年々人気が上昇しているようです。
また、近年の古民家人気は、InstagramなどのSNSの存在も大きく影響しています。伝統的な日本家屋の美しさや独特の雰囲気が、SNS映えする写真スポットとして注目されており、多くの人々が古民家カフェや宿泊施設へ訪れるように。
さらに空き家となった古民家を活用して、地域活性化の取り組みを行っている自治体もあります。
古民家カフェや宿泊施設の人気が上昇している背景には、このような注目を集める要素と現代人のニーズが合致した部分が大きいと言えるでしょう。

古民家に泊まる魅力と全国のおすすめスポット

古民家に泊まる魅力と全国のおすすめスポット
古民家に宿泊することは、単なる宿泊体験以上の魅力があります。古民家宿泊の魅力と、おすすめの宿泊施設をご紹介します。

古民家に泊まる体験の魅力

古民家に宿泊することは、現代の日常生活ではなかなか味わえない体験ができるという魅力があります。古民家に泊まる体験にはどのような魅力があるのか解説します。
  • ・歴史的空間での滞在
  • 何十年、時には百年以上の歴史を持つ建物で過ごすことで、タイムスリップしたような感覚を味わえます。
  • ・伝統的な日本文化の体験
  • 畳の上で寝る、障子を開け閉めする、縁側でくつろぐなど、日本の伝統的な生活様式を直接体験できます。
  • ・自然との調和
  • 古民家は自然素材で作られているため、周囲の環境と調和しています。季節の移ろいを肌で感じながら過ごせます。
  • ・ゆったりとした時間
  • 現代的な宿泊施設とは異なるリズムで時間が流れるように感じられ、心身ともにリラックスできます。
  • ・地域の文化や歴史の学習
  • その土地ならではの建築様式や生活文化を学ぶことができます。

【関東】おすすめの古民家宿泊施設

都心部からアクセスしやすい、関東エリアでおすすめの古民家宿泊施設をご紹介します。

ゲストハウス・蓮(れん)

ゲストハウス・蓮(れん)

首都圏からアクアライン経由で60分と、アクセスしやすい立地にある古民家です。都心からそう遠くはないですが、静かな里山の奥にあるゲストハウスなので、自然豊かで癒やしの時間を堪能できます。
古民家のある長南町は米どころとして知られており、美味しいお米が食べられるところも魅力のひとつです。

<基本情報>
・住所:千葉県長生郡長南町
・料金:1泊 45,540円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:6名
>>施設の詳細ページはこちら

ポーラーリゾート日光4

ポーラーリゾート日光

歴史的建造物や神社仏閣が多い日光にある、昔ながらの雰囲気を味わえる古民家です。まるで、久しぶりに田舎の祖父母の家へ遊びに来たような、温かくも優しい空間が広がります。
建物は古民家ですが、Wi-Fiにスマートテレビが完備されており、現代的な過ごし方ができるのも嬉しいポイント。

<基本情報>
・住所:栃木県日光市稲荷町1丁目
・料金:1泊2名 27,720円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:11名
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THE HIDEOUT VILLA KUSATSU

THE HIDEOUT VILLA KUSATSU

草津温泉湯畑から徒歩20分のところに位置する古民家。草津温泉(わたの湯)かけ流しの温泉を、24時間入り放題で贅沢な時間を過ごせます。
古民家をリノベーションしており、囲炉裏付きの吹き抜け天井が特徴で、昔ながらの雰囲気を残しながら快適に過ごせる施設となっています。

<基本情報>
・住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津
・料金:25,000円〜
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:4名(さらに6名まで追加可能)
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【沖縄】おすすめの古民家宿泊施設

国内における南国リゾートとして人気のある、沖縄エリアでおすすめの古民家宿泊施設をご紹介します。

古民家かねやま

古民家かねやま

平屋建ての「まさしく沖縄」な造りのリノベーションされた古民家で、丸ごと一軒を貸切できます。自宅のように過ごせる充実した設備を完備。
手厚く温かいおもてなしが大好評で、うちなんちゅのような宿泊スタイルを楽しみたい人におすすめです。

<基本情報>
・住所:沖縄県国頭郡今帰仁村兼次97
・料金:1泊1名 11,430円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:6名
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Akeeesi365 KOCA

Akeeesi365 KOCA

築50年余りの古家をリノベーションし、2024年8月にオープンしたばかりの古民家です。風情を感じられる低い窓やドアの造りが特徴で、このまま暮らしたくなるような充実した設備で快適に過ごせます。
スタッフはコンシェルジュとして幅広いサービスに対応してもらえるので、記念日のサプライズを計画している人にもおすすめです。

<基本情報>
・住所:沖縄県 石垣市伊原間365-4
・料金:1泊2名 17,600円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:4名
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やすらぎの宿 Futami’s孝

やすらぎの宿 Futami’s孝

やんばるの自然に囲まれた一棟丸ごと貸し切りの宿で、沖縄の昔ながらの古民家を自分たちだけの空間で楽しめます。夜は満天の星空が広がるため、時間を問わずに楽しく過ごせます。
広い庭とたくさんの部屋があるため、最大10人まで宿泊できます。友人や家族、親戚一同など、大勢で集まる際にもおすすめです。

<基本情報>
・住所:沖縄県名護市二見203
・料金:1泊1名 11,000円~
・チェックイン:16:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:10名(さらに1名まで追加可能)
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【中国】おすすめの古民家宿泊施設

歴史的な観光地の多い、中国エリアでおすすめの古民家宿泊施設をご紹介します。

古民家一棟貸し切り宿 奥津 かなでや

古民家一棟貸し切り宿 奥津 かなでや

四季折々で表情を変える里山に佇み、奥津温泉の湯に入れる露天風呂が楽しめる古民家です。敷地内には竹林や芝生広場があり、自然豊かな環境で自由な楽しみ方を満喫できます。
郷土料理体験や収穫体験などにも参加可能。薪ストーブも完備しているので、地域の魅力を感じつつ、懐かしくて穏やかな時間を味わえます。

<基本情報>
・住所:岡山県苫田郡鏡野町羽出913
・料金:1泊1名 7,700円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:7名
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愛犬と泊まるのぼりや

愛犬と泊まるのぼりや

築100年以上の古民家をリノベーションした一棟貸しの宿です。岡山県備前市の美しい里山に佇み、四季折々の景色を楽しめます。超大型犬でも安心して過ごせる環境が整っており、部屋のどこでも自由に愛犬と過ごせます。
調理器具や調味料も揃っているので、まるで古民家に暮らすような気分で、料理を楽しむことができますよ。

<基本情報>
・住所:岡山県備前市佐山1660
・料金:1棟貸切 44,000円~
・チェックイン:15:00以降
・チェックアウト:10:00前
・定員:4名(さらに2名まで追加可能)
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貸別荘ノースブルー

貸別荘ノースブルー

古民家をフルリノベーションした宿で、夏はウッドデッキで焼肉を、冬は皆で鍋を囲むなど、季節に合った楽しみ方ができます。屋根付きウッドデッキを完備しているので、せっかくの旅行で天気が崩れてしまっても、安心して自然に囲まれたBBQを楽しめます。
最大16名まで宿泊可能な広々とした古民家ですが、利用料金がリーズナブルな点も嬉しいポイントです。

<基本情報>
・住所:広島県広島市佐伯区湯来町大字伏谷2189-2
・料金:1泊1棟 47,500円〜
・チェックイン:16:00以降
・チェックアウト:11:00前
・定員:16名
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古民家の魅力を知り、新たなライフスタイルを始めよう

古民家は、日本の伝統的な建築文化生活様式を現代に伝える貴重な存在です。歴史と伝統を感じさせる建築様式、自然素材が生み出す心地よい空間、そしてゆったりとした時間の流れを感じられる雰囲気に大きな魅力を感じられます。
そして近年は、古民家の魅力が再評価され、カフェや宿泊施設としての活用が注目を集めています。
古民家に宿泊することで、日本の伝統文化を体験し、現代の忙しない生活から離れてリラックスすることができるでしょう。
古民家の魅力を知り、実際に体験することで、変わり映えしない生活にも新たな視点や価値観をもたらすかもしれません。古民家での体験を通じて、新たなライフスタイルの可能性を探ってみてはいかがでしょうか。